もう終わりです…〈退職金2,300万円〉〈月収33万円〉60歳サラリーマン「墓場までもっていくつもりの秘密」がバレて大修羅場。妻の激詰めに撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月11日 8時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
夫婦であっても、秘密のひとつやふたつはあるもの。ただその秘密も「話す機会がなく別に隠しているわけではない」というものから、「絶対にバレてはいけない。バレたら終わり」というものまで、濃淡はいろいろあるようです。
お金に厳しい妻にうんざりの夫。「自由に使えるお金がほしい」と秘密工作
橋本哲也さん(仮名・60歳)。60歳で定年を迎えましたが、現在、契約社員として引き続き働いています。定年後も働く選択をしたのは、老後を見据えると不安しかないという妻・陽子さん(仮名・58歳)の声を受けて。
【50~60代「日ごろの不安や悩み」トップ5】
◆50代
老後の生活について…76.5%
今後の収入や資産の見通しについて…69.6%
自分の健康について…62.8%
現在の収入や資産について…56.7%
今後の収入や資産の見通しについて…55.6%
◆60代
老後の生活について…76.9%
自分の健康について…70.2%
今後の収入や資産の見通しについて…57.6%
家族の健康について…53.8%
現在の収入や資産について…43.3%
出所:内閣府『国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)』
見事な家計運営でコツコツと貯蓄を増やしてきた陽子さん。その額は3,000万円ほど。そこに退職金も加わり、老後に向けては盤石のように思えます。しかしきっちりとした陽子さんに対して、窮屈さを感じていた哲也さん。結婚してから1円単位で財布を管理されてきました。お小遣いも必要最低限。さらに使い道についても納得いかないものであれば「無駄遣いじゃない?」とチクリといわれる始末。
――もっと自由に使えるお金があったら……
そこで哲也さん、会社に相談し、退職金を2つの口座に分けて振り込んでもらえることに成功。
――交渉は大変でしたけど(笑)。退職金2,300万円を、妻が知っている口座に1,800万円、妻の知らない口座に500万円を振り込んでもらう。こちらは私だけのものです。このことは絶対に墓場まで持っていくつもりでした
何とも涙ぐましい努力。2,000万円弱の退職金が振り込まれ、さらに再雇用で月33万円の給与が振り込まれるのを確認して、陽子さんはホクホク顔。算盤を弾き、老後の不安はさらに小さくなったよう。
ところが、長年連れ添った妻の勘は鋭いもの。ふと「ねぇ、あなたなら退職金、もっともらえたと思うんだけど」と言い出したといいます。ドキッとしたものの、その場はやり過ごしたという哲也さん。しかし、その後、隠し口座の存在がバレて、陽子さんには内緒だった秘密工作が明るみに出てしまったといいます。
――妻が私の財布をちらっとみたときに、見慣れないキャッシュカードが入っていることに気づいて……そこから怒涛の勢いですべてがバレてしまいました。いや、妻の激詰めに私が口を割った、というのが本当のところです
妻「隠し口座を持つこと自体が裏切る行為だ」とブチギレ
――もう終わりだと思いました
陽子さんは、哲也さんが秘密裏で進めていたことに激怒しました。「なぜ私に隠していたのか?」という問いに対し、Aさんは「自由に使えるお金がほしかった」と素直に弁解しましたが、納得するわけがありません。陽子さんは家計管理は夫婦ですることが重要だと考えており、隠し口座を持つこと自体が信頼を裏切る行為だと感じていました。
――夫婦で管理って……一方的なものでしたよ
夫婦喧嘩はこれまでにない激しいものだったといいます。まさに夫婦生活、最大の危機。最悪の事態に発展か……哲也さん、そんな覚悟もしていたとか。しかし、ひと通り怒りの気持ちを発散させたのか、陽子さんはクールダウン、そして「私も厳しすぎたかしら」とまさかの反省。哲也さんの気持ちも一定程度理解し、「今後はふたりで老後の計画をたてましょう」という話に落ち着いたといいます。
株式会社AlbaLinkが既婚男女を対象に行った『夫婦のお金の管理に関する意識調査』によると、お金の管理は「妻」が48.0%と最も多く、「夫」20.8%、「夫婦共同」18.6%、「それぞれ別で管理」12.4%と続きます。
妻が管理するメリットとして最も多かった声が「お金を管理しやすい」。一方でデメリットとしては「夫が家計を把握できない」という声が多くあがりました。
一方で、夫が管理するメリットとして最も多かった声が「適任者が管理できる」。一方でデメリットとしては「妻が家計を把握できない」という声が多くあがりました。
共同で管理する場合も、メリットとして「情報を共有できる」、デメリットとして「管理しにくい・面倒」という声が聞かれ、どのような方法であれ一長一短。夫婦でよく話し合い、家庭ごとに納得した方法を模索するしかなさそうです。
――大喧嘩のあと、「これまで頑張ってきたご褒美」として、50万円ほどもらいました。500万円は多すぎたみたいです(笑)
[参考資料]
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