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ボードゲーム芸人に聞いた!おすすめボードゲーム&その魅力とは?

&GP / 2017年6月11日 7時53分

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ボードゲーム芸人に聞いた!おすすめボードゲーム&その魅力とは?

ゲームというと、スマホアプリやNintendo Switch、PS4などのデジタルなモノを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、最近じわじわとアナログなボードゲームがきています!

そこで、人気バラエティー番組『アメトーーク!』で、ボードゲームのプレゼンテーションを行うなど、“ボードゲーム大好き芸人”として知られる「いけだてつや」さんを直撃。ボードゲームの魅力とおすすめのタイトルを聞いてきました。

いけだてつや プロダクション人力舎所属のピン芸人。趣味は自転車、おもちゃ集め。“ボードゲーム芸人”であるだけでなく、“高校野球大好き芸人”としても知られており、地方高校の練習試合まで観戦に行くほどの超高校野球観戦フリーク。燻製にも精通している

ボードゲームとの付き合いはかれこれ20年近くになるといういけださん。約250個のボードゲームを所有しているのだそう。ハマったきっかけは、『モダンアート』というゲームだったという。今回紹介してくれたのは、全て私物。

いけだ:当時、同期芸人のラバーガールの飛永が高円寺に住んでいて、よく一緒に遊んでいたんですね。それで高円寺の駅前にあるボードゲーム専門店(すごろくや)に「ちょっと気になるから行ってみようか」って二人でふらりと入ったんです。そのとき、店員さんに勧められたのがコレだったんです。

▲『モダンアート』は、ボードゲーム界の巨匠として知られる、ボードゲームデザイナー、ライナー・クニツィアの手による作品。クニツィアはジレンマを作るのが非常に上手だといわれているのだそう

――すごく地味なパッケージですね。初心者向けという感じが全くしませんが…。

いけだ:そうなんですよ。正直このパッケージを見たとき、僕も飛永も目を合わせて「ないな」って。つまらなさそうじゃないですか(笑)。でも、「やれば絶対ハマりますよ」と強く勧められて、じゃあ買ってみるか、と。で、プレイしてみたらめちゃくちゃ面白くて。店員さんの思惑通りでした。
プレイヤーは画商になって、競りで絵画を落札するというゲームなのですが、それを交渉することもできるんです。そんなゲームは今までやったことがなかったので斬新でしたね。

――いけださんの考える、ボードゲームの魅力を教えてください。

いけだ:人と会わないとプレイできないところ、ですよね。リアルなコミュニケーションの中で楽しむものなのがいい。ボードゲームって昔のファミコンゲームにちょっと似ていて、「不親切で難しい」んですよ。海外のゲームが多いので、取説が直訳丸出しの日本語で、よく分からなかったり。それをみんなでああでもない、こうでもない、と言い合いながら読み解くのが楽しいし、分かったときの達成感も大きいんですよ。

■シンプルだけど奥深い、おすすめボードゲーム4選

――では、初心者におすすめのボードゲームってどんなものでしょうか?

いけだ:プレイ時間が短く、プレイ人数が少ないものだと始めやすいですね。
プレイに何十時間もかかるものや中には1年(!)かかるものもありますから。人数も「2人から」など、少人数でかつ幅があるものがいいと思います。まずは恋人などと2人でやってみて、慣れてきたら人を集めてプレイしてみてください。

そんな観点で、いけださんが選んでくれたおすすめボードゲームのまずひとつめは、『クレイジータイム』。

いけだ:時刻の書かれたカードを出していき、カードがなくなったら勝ち。でも、実はこのゲームのキモは、ラウンドを重ねるごとに「新たなルールが追加される」こと。例えば「○時のカードが出たら〇時30分と宣言する」など…。各ラウンドで1人だけこの追加ルールを教えてもらえないというシステムのため、その人は他のプレイヤーの行動を見て、どんなルールが追加されたのかを推測しないといけないんです。これは盛り上がりますよ。

子どもと一緒にプレイするのにおすすめなのが、『コンプレット』『ハイパーロボット』。

いけだ:『コンプレット』は数字の書かれた木駒をルールに従って並べていくゲーム。『ハイパーロボット』は、目的地までロボット(コマ)を何手で連れていけるかを競います。どちらもシンプルだけど奥が深くて、大人も子どもも楽しめます。

▲「『コンプレット』は、木の手触りがまたいいんですよね」

▲『ハイパーロボット』は、詰め将棋のような思考型パズルゲーム。1人プレイも可能

『コンプレット』『ハイパーロボット』と同様、ルールはシンプルなものの、駆け引きがポイントになるのが『そっとおやすみ』。

いけだ:同じ絵柄を揃えるという、これ以上ないくらい簡単なルール。揃った人は手札を伏せ、それに気づいた人も同じように手札を伏せます。最後まで気づかなかった人が負けです。

いかにみんなの意識をそらすなどして気づかれないようにカードを伏せられるかが、このゲームのカギになります。

▲「僕なんかは、さり気なく腕で壁を作ってカードが見えないようにしたり。腕が太いので有利なんです(笑)」

『チャオチャオ』も駆け引きが面白いゲーム。

プレイヤーは探検隊となり、ジャングルの奥地に架けられた橋を渡ります。ダイスを振って出た目の数だけ進むことができますが、どの目が出たかは他の人には見えないようになっているので、嘘の目を言ってもOK。けれど、嘘をついていることが他の人にバレたら「チャオチャオ(バイバイ)」と、食虫植物がうじゃうじゃの谷底に突き落とされてしまいます。

いけだ:ダイスには1~4までの数字が書かれていますが、みんなが気づきさえしなければ、「8」とか言っちゃってもいいわけです(笑)。また、数字が書かれていない「×」という目があり、これが出たら、必ず嘘の目を申告しなくてはなりません。いかにバレないように嘘をつくかという心理戦が醍醐味ですね。

■笑えて盛り上がるボードゲーム3選

ここからは、あれこれ戦略を考えずとも、おバカなノリで楽しめてしまうボードゲームをいくつか紹介していただきます。

『リフトイット』は、カードの指示通りにクレーンを操作して制限時間内にブロックを積んでいくアクションゲーム。

 

!!! こ、このイラストはもしかして…。

いけだ:あ、気づきましたか(笑)。そうです、このマスにとまると手ではなく、頭でクレーンを操作しないといけないんです。さらに、二人で協力して積み上げなければならない場合もあるんですよ。

▲これはパーティゲームとして盛り上がりそう! 合コンにもよさそうです

続いては、ハムスターの力士を動かし、戦わせる『ハムスター大相撲』。なぜハムスター!? なぜ相撲!? という謎が残りますが…。

▲ハムスターは土俵の下から磁石のついた棒で動かす仕組み

いけだ:ハムスターが重いほど、倒れにくくなり有利。ダイスを振って「EAT」の目が出たら、おもりとなる“ちゃんこ”を食べさせることができるんです。

▲こちらは『ヒステリーコーチ』。監督となったプレイヤーが選手に指示を出して試合を行うサッカーゲーム。各選手には「ジョアオバナナオ」など、舌を噛みそうな名前がついていて、必ずフルネームで指示を出さなければならないというおバカゲーム

――最後に、面白いボードゲームを見つけるコツを教えてください!

いけだ:ボードゲームギーク」というサイトがあって、これがものすごく簡単にいうと、ボードゲームの「食べログ」なんですよ。アンジャッシュの渡部さんが「おいしい店を探すなら、食べログをまず参考にするといい」ってよくいうんですけど、ボードゲームも同じ。まずはこのサイトを参考にするといいと思います。

あと、一口にボードゲームといってもいろんなジャンルがあります。自分がどんなジャンルが好きか、というのが分かっていると面白いボードゲームを見つけやすくなると思います。『人狼』のように嘘をつき合うタイプのゲーム、『カタン』のように交渉をするゲーム、バッティング系と呼ばれる、いっせーのせ!でカードを出して他の人とカードがかぶったら負け、というようなものなど…。専門店やゲームカフェのスタッフはいわばソムリエのような存在ですから、「こういうタイプのボードゲームがやりたいんだけど」と好みを伝えれば、的確に面白いゲームを紹介してくれますよ。

 

(取材・文/増岡真理 写真/植田藍美<メディアム>)

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