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TIMEXの傑作腕時計ヒストリー【僕たちの好きなU.S.A. PRODUCTS】

&GP / 2018年5月21日 18時0分

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TIMEXの傑作腕時計ヒストリー【僕たちの好きなU.S.A. PRODUCTS】

アメリカを代表する時計ブランドであるTIMEX(タイメックス)。160年を超えるその歩みは、大衆向けの腕時計が発達し、普及してきた歴史と重なる。時代を彩った数々の名作モデルは、アメリカ、そしてその影響を受けた世界の文化を語る上でも欠かせない存在だ。TIMEXの持つヒストリーと独特のスタイルを受け継いだ現行モデルを紹介する。

■アメリカ文化と不変のスタイルを伝える

タイメックスの歴史は、1854年にコネチカット州西部の都市で生まれた「ウォーターベリークロックカンパニー」に始まる。カジュアルに使えて高品質ながら、当時の労働者階級でも手に入れられる価格帯。現在も続くこの姿勢こそが、タイメックスを全米から世界的な人気ブランドへと押し上げる原動力となった。

<1854年>

▲コネチカット州ウォーターベリーに、 TIMEXの前身であるウォーターベリークロックカンパニーが誕生

19世紀末に発売された懐中時計「ヤンキー」は、わずか1ドルという価格で人気が爆発。20年間で4000万本も売り上げる大ベストセラーとなった。この時計は、後に米軍に要請されて開発した軍用時計のベースになったことからも、確かな機能を備えていたことが伺える。

<1895年>

▲姉妹会社ウォーターベリ ーウォッチカンパニーが1ドルの機械式懐中時計「ヤンキー」を発売。世界的な人気に

<1917年>

▲米軍の依頼で携帯性を高めた軍用時計「ミジェット」を開発。後に腕時計へと発展し、民間でも大ヒットする

 

激動の時代だった20世紀前半に度重なる経営母体の変遷を経て、1950年にはタイメックスブランドを発足。低価格・質実剛健路線を継続し、時計店や宝飾店だけでなく、デパートやドラッグストアなど、従来にない販路も開拓していった。

<1933年>

▲世界初の「ミッキーマウス・ウォッチ」を発売。子どもたちの間でも人気となり、数年間で200万本を売り上げる

▲1933 年の「ミッキーマウス・ウォッチ」をはじめ、キャラクターウォッチも多数製作。 1980 年代にはバットマンやスーパーマンなどアメコミヒーローの時計も発売された

1970年代のクォーツショックを乗り越えると、独自機能を備えたモデルが次々と登場。「アイアンマン」のラップタイム計測機能や、文字盤全面が発光する“インディグロナイトライト”など、時代のニーズに応えた機能がタイメックスの名を世界に広めていった。

<1986年>

▲著名なアスリートとインダストリアルデザイナーによって考案されたスポ ーツウォッチ「アイアンマン」が登場。

一方で、この頃から映像作品などで、タイメックスの腕時計を見かける場面も増えた。有名なのは、映画『7月4日に生まれて』でトム・クルーズが着用した「サファリ」だ。『バーンアフターリーディング』では、ブラッド・ピットが腕に巻いた「アイアンマン」が、スポーツジムの店員という役どころの演出にひと役買った。

<1988年>

▲レザーブレスが特徴的な「サファリ」が登場。映画『7月4日に生まれて』でトム・クルーズが着用し話題となる

<1992年>

▲後にブランドの代名詞的な機能となる“インディグロナイト”を初めて搭載した腕時計を発売する

こうした採用例が多いのは、タイメックスの腕時計が劇中で描かれるシーンや人物にマッチした個性を備えていたからだろう。用途に応じた確かな機能とデザインは、その時代の空気やファッションスタイルを明確に表現してくれるシンボリックな存在だったのだ。

■色褪せない魅力を放つカジュアルな定番モデル

アメリカの時代を彩ってきた独特のスタイルは、現行モデルにも色濃く反映されている。特にかつての名作を復刻させたモデルは、ひと目でそれと分かる明確な個性を持つ。タイメックスの魅力や歴史を知るには、まずこれらの腕時計を手に取ることがお勧めだ。

▼90年代を代表する唯一無二のスタイル

TIMEX
「サファリ」(1万5120円)

1980年代末に大ヒットし、日本の時計シーンでも人気が高かったアウトドアウォッチを復刻。コンパス仕様の回転ベゼルを搭載。独特な編み込みレザーブレスは、発売当時と同じ工場で生産されている。ケース径37mm、クォーツ。

▼“超実用主義”で米軍を手元から支える

TIMEX
「オリジナルキャンパー」(8964円)

ベトナム戦争時に、高い耐久性を持ちながらメンテナンス不要で使える“ディスポーサブル・ウォッチ”として開発されたモデルを復刻。レジン製ケースや風防、文字盤を忠実に再現しつつ、3気圧防水を実現した。ケース径36mm、クォーツ。

▼マラソンランナーが憧れた多機能ぶり

TIMEX
「アイアンマン 8ラップ 1986エディション」(1万260円)

フィットネスブームを先取りして1980年代に人気を博したスポーツウォッチを、日本企画で再現。多彩な計測機能や操作しやすいプッシュボタンに加え、時代を感じさせるデザインも特徴。店頭在庫のみ。ケース幅38mm、クォーツ。

▼ミリタリーテイストをモダンにアレンジ

TIMEX
「ウィークエンダー セントラルパーク」(8964円)

創業地ウォーターベリーが真鍮加工で栄えたことにちなみ、ケース素材にブラス(真鍮)を採用。ミリタリー調のケースにナイロンストラップを合わせ、上品に仕上げた。 “インディグロナイトライト”を搭載。ケース径38mm、クォーツ。

本記事の内容はGoodsPress6月号40-41ページに掲載されています

(文/高橋智 写真/湯浅立志<Y2>)

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