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コレ、本当にダンボール製!? 二度見必至のモデラー作品26連発!【第57回静岡ホビーショーレポート】

&GP / 2018年5月23日 20時0分

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コレ、本当にダンボール製!? 二度見必至のモデラー作品26連発!【第57回静岡ホビーショーレポート】

静岡ホビーショーにおける目玉企画のひとつが、モデラーズクラブ合同作品展です。今年は29回目を迎え、模型の世界首都である静岡市の「ツインメッセ静岡」には270組以上のクラブが集結。約1万点におよぶ展示作品が所狭しと並びました。その中から、特に&GP編集部が注目した作品を厳選。ゼロからフルスクラッチした力作をはじめ、展示方法がユニークなものや、著名人の出展コーナーなどを紹介します。

■作り込まれたディスプレイに思わず目を奪われる

▼『七十回目の夏』/林 柳太郎さん

グラスボートが浮かぶ水面の下には、魚が泳いでいたり戦車が沈んでいたりする様子まで細かく作り込まれています。水の中がキラキラと輝いているのは「オーロラパレット」というオーロラを天井に投影するおもちゃが使われているためです。

 

 

▼『サンダ対ガイラ L作戦』/SOL&toshiさん

映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年公開)のひと幕を再現した作品で、ふたつのジオラマがシンクロして動くのが特徴です。一方のジオラマで66式メーサー殺獣光線車がレーダーを放つと、他方のザンダがレーザーを受けて苦しみます。

 

▼『帝都ヲ護レ 厚木航空隊』/モデラーズクラブ・ZERO ONEさん、ゲンセンカンモデルズさん、フライングタイガースさんの共同制作

再現しているのは第二次世界大戦中に神奈川県の厚木基地。帝都とされた東京方面の防空を目的とする、第三〇二海軍航空隊の機体の模型がズラッと並びます。中でも双発エンジン『月光』の模型はボタンを押し続けると、車輪の収納/展開しつつ離着陸を繰り返すギミックにシビれました。

 

▼『ザク・ハンター』/東ツク会(東日本何でもツクる会)さん

箱の中を覗くと、兵士越しに巨大なザクが見える作品。ガンダム作品『MS IGLOO 重力戦線』の世界を題材したもので、対MS特技兵小隊指揮官のベン・バーバリー中尉がザクに襲われる瞬間が再現されています。ザクの恐ろしさが際立って見えるフィギュアとの組み合わせが秀逸!

 

▼『震電改 紅部隊 & B-29』/永井 敏さん(ししまるえっくす もでらーえっくす)

第二次世界大戦下における震電改紅部隊とB-29との交戦シーンをイメージした作品。地上に見立てた背景のストラクチャーに模型を浮かせて固定することで、戦闘機「震電改」が本当に飛んでいるように見せています。手前の震電改に比べてサイズが小さい、B-29の模型を背景に配置して演出している。遠近感もバッチリです。

 

▼『ノスタルジックドーナッツ』/O.MORO-DESIGNさん(O・MORO-HEAD+K)

レコードプレーヤーをディスプレイとして活用。荷物を積んだノスタルジックな3輪自動車がターンテーブル上を走ります。レコードプレーヤー上でギュッと縮ませたような、ユニークなパースでデフォルメされたクルマが実にコミカル! 建物の細部など各部の細かい作り込みが目を見張ります。

 

▼『捷号作戦前夜』/吃水線の会さん

題材は、第二次世界大戦時に日本軍が遂行し、あえなく完敗してしまった捷号(しょうごう)作戦の前夜。重巡洋艦や軽巡洋艦など、同作戦に投入された艦船の模型が戦場さながらに飾られていました。ディスプレイに使われている、波模様をあしらう布も“いい仕事”をしています。

▼『レディ・プレイヤー1』/ハマーロイドさん

現在劇場公開されている映画『レディ・プレイヤー1』のハイライトを切り取ったもの。「俺はガンダムで行く!」というセリフが聞こえてきそうな宙に浮かぶガンダムは、バンダイ「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のキットを使用。手前に“メカゴジラ”が置かれているのもポイントです。

■デカイ!小さい!ウマそう!自由すぎるモデラーの発想力

▼『猫マシンガン’s 猫マ食堂』/ねこましんがんさん

キャラクタープラモデルの一部を使った作品で、どれも本物の食べ物のよう! 『機動戦士ガンダム』に登場するものを中心に、「ハロ」の目玉焼き、「ドダイ」のトースト、「クシャトリヤ」のショルダーアーマーを使った牡蠣、仮面ライダーが乗るバトルホッバーの佃煮、MAグラブロのキットを使った甲殻類を調理したような「煮付け」など、アレンジの仕方が絶妙! 特に戦艦「サラミス」を使った“ティラミス”のような作品は秀逸で、ショコラのようなパウダーがまぶしてあって美味しそう~♪

 

▼『ロケットレーサー Type zero』『ロケットレーサー Type 2 紅』/MASAKI(関 真生)さん

ハセガワのキャラクタープラモ「ウィーゴ」を使った作品。架空の乗り物「ロケットレーサー」に日用品を使っているのがポイント! 喘息用吸入薬「アドエア」のケースや“100均”ショップの懐中電灯などがメカの一部として組み込まれています。

 

▼『ユニコーンガンダム デストロイモード』/魔天郎。[片山洋一]さん

会場でひと際目立っていた巨大な作品。凛々しい立ち姿は、まるで東京・台場に建造された実物大ユニコーンガンダム立像のよう。さらに驚きなのが、なんとダンボール紙で作られている点。インドネシアの有名なペーパークラフトサイトから提供された型紙を元に製作されたとのこと。

 

▼『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1/35スケール』/YAMASAKI KAZUYUKIさん

ウォルナット、メープル、ローズウッドという木材を使ったフルスクラッチのガンダム。木肌の美しさ、重厚さを生かしながら、クリア・ウレタンの厚塗りで仕上げられています。足はGファイターに乗せる前提で作られていて、来年度はGファイターも披露されたいとか。

 

▼『ザク I スナイパー』/仲さん(ペーパーモデル工廠)

ダンボール紙などで作られたザクI スナイパーも、来場者から熱い視線を集めていた作品のひとつ。2年前に展示した頭部に加え、今回は左腕や胴体まで “建て増し” したとか。ボディに備わる手すりや、モノアイ側面に見られるローレット加工など、各部の細かい作り込みは紙製とは思えないほど!

 

▼『ノンスケール 巨神兵 腰痛(ようつう)』/宮崎メカ模型クラブさん

ガンダム作品だけでなく宮崎アニメの巨大作品も発見! 『風の谷のナウシカ』の”火の七日間”に登場する巨神兵が題材。約1mのスケールに圧倒されます。球体の関節が各部に設けられており、手足だけでなく牙も動き、口も開閉させられるとのこと。

 

▼『1/20000 SDF-1 MACROSS』/かまきち。(VF-1 RIDERS)

『超時空要塞マクロス』に登場するマクロスの古いプラモデルを使った作品。小さな島に停泊しているイメージのミニジオラマです。豆粒のような民家や港の造形によって、ディスプレイ中央に鎮座する要塞マクロスの巨大感を際立たせています。

 

▼『1/2000「軍艦島」』/三軒茶屋さん(メルクールの会)

世界遺産にも登録されている長崎県長崎市の端島、通称“軍艦島”を再現。炭鉱として使われていた時代をイメージし、多量に積まれた石炭や、それを運び出す輸送船の姿も見られます。基本はプラ板で製作しつつ、建物の中身はカワダ「ナノブロック」を使っているそうです。

 

▼『帝国海軍戦艦山城』/松長(伊勢フライングヴィーナス)

第二次世界大戦時、扶桑型戦艦の2番艦として運用された山城が題材。注目すべきは甲板上に並んで登舷礼(入港時の敬礼)する膨大な数の乗組員! ザッと数えただけでも120人以上います。配置するだけでも大変そう…。なお、海面下にクジラが泳いでいるのも見どころのひとつ。

■俳優の石坂浩二さんに加え、よしもと芸人や声優陣も参加

▼「ろうがんず」

俳優や写真家をはじめ業界のプラモデルファンが集う「ろうがんず」の出展ブースも大勢の来場者で賑わっていました。特に俳優・石坂浩二さんの作品は“いぶし銀”な仕上がりで、キズやチッピングなどのウェザリングは色鉛筆で表現しています。

▼「よしもとプラモデル部」

パンクブーブーの佐藤哲夫さんをはじめ、プラモデル好きの芸人が参加している「よしもとプラモデル部」の展示コーナー。ガンダムのプラモデルをベースにしたものを中心とする、本格的な塗装や “汚し” が施された作品は、足を止めて見入ってしまうほどプロ級の仕上がり!

▼「PVC(プラスチック大好き声優サークル)」

プラモデル製作を楽しむ声優のサークルでは、バンプレストのスーパーファミコン用ソフト「バトルドッジボール II」をオマージュした作品などを披露。あさみほとりさん、新井良平さん、粕谷雄太さんら7名が、さまざまなキャラクタープラモデルを個性豊かに仕上げていました。

*  *  *

ここまで紹介してきた作品の数々は、作り込みの素晴らしさはもちろん、題材のセレクトやディスプレイのアイデアが秀逸なものばかり。模型づくりを趣味とする人にとっては、仕上げ方や飾り方の参考になったのではないでしょうか。来年は第30回という節目に当たるモデラーズクラブ合同作品展。一体どんな作品が驚かせてくれるのか楽しみです。


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(取材・文/ナゴヤリュータ)

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