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レア物!? 鮮やかなブルーのシチズン機械式腕時計がかっこよかった件

&GP / 2018年9月24日 9時0分

写真

レア物!? 鮮やかなブルーのシチズン機械式腕時計がかっこよかった件

<安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記>

初っ端から個人的な好みの話になってしまい恐縮なのですが、青系の色が好きなんです。そこに何がしかの理由や因縁があるというワケではなく、ただ「なんとなく青系が好き」というだけなのですが、そんな嗜好があるため、“青文字盤”や“青い針”の腕時計を見かけると、ついつい気になってしまい物欲が刺激されてしまうこともしばしば…。つまり今回はそんな“青い”腕時計の話です。

 

かつてシチズンの腕時計には「FORMA(フォルマ)」というシリーズがあったのですが、そのラインナップは「エコ・ドライブ」、つまりはソーラータイプのムーブメントを搭載したモノばかり。

…なのですが、先日「ヤフオク!」で画像を見かけた青い文字盤の腕時計は、「フォルマ」なのに“AUTOMATIC”の表記…。つまりは「エコ・ドライブ」ではなく自動巻きのメカニカルムーブメントということ!? 深めの青い文字盤がとてもキレイで目を引いたのですが、「フォルマの機械式」という物珍しさも手伝って、いざロック・オン! 入札してみました。

その結果、なんとか競り勝って落札! しかし、この体験レポでは1万円以内の安価機械式を“チプメカ”と呼称して紹介しているのですが、今回の落札価格は9250円+送料と、予算ギリギリ。というか配送方法の選択を間違えてしまい、結果的に送料込みだと予算の1万円を超えてしまいました…。うえーん、果たして適正な落札価格であったのだろうかと、思わず自問自答しかけたのですが、この価格でも欲しかったんだもの! こ、後悔なんてしないぞ!

そして無事、現物が届いたので実際に手に取って、早速コンディションのチェックです。

深青の文字盤はなんともイイ色で、思わずウットリ。落札した時に出かかった自問自答はどこへやら…。実物を見てやっと「落札して良かったな」と思えました。こういう質感の色は、ディスプレイ越しだとなかなか伝わらないんですよね…。いやあ、この文字盤…、ステキです。

コンディションについては、前オーナーが結構愛用されていたのでしょうか、ケースやメタルバンドを見てみると、かなり小キズが目立ちます。ですが、本体ケースはそんなにエッジが立ってはおらず、ツルッとした質感。研磨しすぎて雰囲気が変わる、なんていうこともなさそうなので、思いっきり磨いてキズを消してやることにしました。

まずは中身の取り外しから。裏蓋開けると、中にはまごうことなきメカニカルムーブメントが…!

取り出したムーブメントと文字盤部分。ひとまず分解、注油などはせず、今回はそのままです。

ケースやメタルバンドを超音波洗浄器にかけて、汚れ落とし中。コレをやらないと中古品は着ける気が起こりません。

続いてケースの研磨作業中。小キズを消すために、紙ヤスリ(#240→#400→#1000)からサンエーパール、最後に青棒、という流れでひたすら磨いていきました。

こちらが磨き終えた後のケースとメタルバンド。

バックル&弓環部分のバネ棒をハメ込んで組み立てていきます。この際、自分の手首の太さに合うようにバンドの長さも調節。今回は2コマほど詰めました。

ケースだけでなく、メタルバンドやバックルなども小キズだらけだったのが、だいぶ目立たなくなりました。これでやっと気分良く装着できそうです。

実際に腕に巻いてみると、こんな感じに。

袖口からチラリと見える青い文字盤…。結構目を引きそうな気がします。「カ、カッコイイ…!」と、気分はかなり高揚してしまいました。

*  *  *

サイズは最近の主流に比べると、ひと回り小ぶりでケース幅は約37ミリ(リューズを含めると39ミリ)。私の好きなバーインデックス&ドーフィン針の組み合わせで、シンプルながらも王道の文字盤デザインですね。

風防はサファイアクリスタルで、ねじ込みリューズ仕様。それなりに歳月が経っている腕時計なので過信は禁物ですが、防水機能は“10気圧防水”と日常生活で使う分には充分なスペックです。

中身のムーブメントはシチズン製のミヨタ8205。腕時計好きにはお馴染みのムーブメントです。丈夫で精度も出やすい、大変優秀なムーブメントですが秒針規制機能がないのが玉に瑕。タイムグラファーソフトで精度を測ったら、平置きで日差約-10~20秒でした。

そして、コチラの「メカニカルフォルマ」についてですが販売時期が短かったのか、検索しても、ほとんど情報が出てきませんでした。

昔のシチズンのカタログによると「FORMA(フォルマ)」とは“FORMAL(フォーマル)”からの造語だそうで、商品コンセプトは「時計としての基本性能を備えたベーシックなウォッチ」。特徴は「見やすい文字盤を採用し、ベーシックなデザイン」。ターゲット層は「ベーシックなデザインを好む、実質志向の人」とあります。

要はスーツ姿に似合うような腕時計、つまりは働き盛りの30~50歳くらいの方が仕事時に着用する腕時計を想定しているシリーズなのでしょう。

価格帯も2~4万円くらいが多く、お手頃感のあるシリーズだったのかもしれません。

個人的には、ベーシックなデザインとカラフルな文字盤を組み合わせたお手頃価格帯の自動巻きというのは、アリだと思うんですけどね。

最後にウチにある他の青い文字盤の腕時計と一緒にパチリ。いやあ、こうやって並べてみると、一言に同じ「青」と言っても、濃さや鮮やかさが色々とあって面白いですね。

さてさて、次回はどんなチプメカを買いますかねえ…。

>> 連載[安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記]

 

(文・写真/伏せ字)

ふせじ/時計好きサラリーマン

腕時計好きの趣味が高じて、記事を執筆することに。一介の時計好きサラリーマン。好きな時計の傾向は、ダイバーズ、青焼き針、56系LM。

>> 伏せ字だらけ~よもやま時計ブログ~

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