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【神戸】日本のアニメーションを世界に誇る文化へと押し上げた、山本二三氏の背景美術の傑作が一堂に集結

IGNITE / 2024年3月26日 15時0分

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「神戸ファッション美術館」は、4月13日(土)~6月16日(日)の期間、特別展「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL」を開催する。

日本のアニメーションを世界に誇る文化へと押し上げた、詩情あふれる山本二三(やまもと にぞう)氏の背景美術の傑作が一堂に集結。アニメの映像美をさらに高めた背景美術の世界に浸ってみよう。

天空の城ラピュタ《荒廃したラピュタ》1986年 Ⓒ 1986 Studio Ghibli

日本のアニメ界を代表する美術監督が描いた名作を展示

『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』など、国民的アニメーション映画で美術監督を務めた山本二三氏。

弱冠24歳で『未来少年コナン』の美術監督に抜擢されて以来、日本のアニメ界を代表する美術監督として多くの名作を支えてきたが、昨年8月に惜しまれながらこの世を去った。

特別展「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL」は、山本氏への追悼の意を込めて、名作映画の手描きの背景画やイメージボード、美術設定に関する展示など約250点を紹介する。

確かな画面構成と細部の精緻な描き込みで、空想上の異世界から現実の生活空間、自然の風景にいたるまで幅広い表現を描き分け、アニメーションの映像美を高めた背景美術の世界が広がる。

ルパン三世 PART 2《アルバトロス、翔ぶ》1980年 原作:モンキーパンチ Ⓒ TMS

《文月の神戸》2016年 Ⓒ 山本二三/絵映舎

火垂るの墓《裏通り》1988年 Ⓒ 野坂昭如/新潮社,1988

山本氏の詩情あふれる背景美術の世界を堪能できる展示構成

第1章は「冒険の舞台」。『天空の城ラピュタ』『未来少年コナン』『ルパン三世』など、キャラクターが大活躍する冒険のための背景描写を一堂に集め、山本氏がいかにして空想上の建造物や自然を具現化してきたのかを紹介する。

第2章は「そこにある暮らし」だ。懐かしい気持ちや時間が思わず動き出しそうな『じゃりン子チエ』『火垂るの墓』『時をかける少女』の名場面。登場人物の感情をも考慮して綿密に設計された色彩や構図は、時に実写以上に一瞬の場面を強く印象付ける。

第3章は「雲の記憶」。夏空に浮かぶ積乱雲や暮れていく夕焼け空、北国を覆う雪雲まで、写実的である以上に「いつか見た、あの空」と記憶を揺り動かす、山本氏の代名詞である雲の描写に注目する。

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