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60歳の「神戸ポートタワー」が生まれ変わった 集客力を高めるために“仕掛け”あり

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 9時40分

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「神戸ポートタワー」がリニューアル、どう変わった?

 「神戸ポートタワー」が4月26日にリニューアルオープンした。「地域で愛され、世界に認知される神戸のランドマーク」をテーマに、2021年9月から耐震補強を含めた大規模な改修を実施した。

 今回のリニューアルでは、屋上を解放し、オープンデッキを新設したほか展望フロアおよび低層フロアの店舗も一新したというが、どのように生まれ変わったのか。オープンを前に取材した。

●60周年の節目にリニューアルした「神戸ポートタワー」

 1963年に誕生したポートタワーは、2023年に60周年を迎えた。和楽器の鼓を長くしたような形から「鉄塔の美女」とも評され、神戸市のシンボリックな建築物として長年市民に親しまれてきた。

 今回の大規模改修にあたり、2022年12月に神戸ウォーターフロント開発機構(神戸市)が運営事業者を公募し、2023年4月に神戸を拠点に活動する「フェシリモ」「クレ・ドゥ・レーブ」「熾リ(いこり)」の3社が選ばれた。

 低層フロアと展望フロアに分かれており、低層フロアの2階を熾リ、3~4階をクレ・ドゥ・レーブ、展望フロアと屋上デッキに加えて低層1階のチケット販売、インフォメーションをフェリシモがそれぞれ運営する。

 低層フロアの入場は無料。1階に展望フロアのチケット売り場とインフォメーションを設置し、2階は熾リが運営する物販フロアが広がる。すべての工程をハンドメイドで製造する「神戸ザック IMOCK」を中心に、アウトドアを切り口とした地場産品に加えて、地元メディアとのコラボ商品を提供する。

 さらに、同フロアには、日本のさまざまな魅力を国内外に発信する「BEAMS JAPAN」が兵庫県内に初出店。神戸限定の商品を販売するほか、ポップアップスペースの「ポートアレイ」では、ワークショップなども開催する予定としている。

 クレ・ドゥ・レーブが運営する低層フロアの3~4階には、カフェ・レストラン&バー「PORT TERRACE」をオープンし、洋食や兵庫産のフルーツを使ったスイーツ、ドリンクを提供する。4階にはオープンテラスを新設し、店内はどの席からも神戸港を眺められるレイアウトとした。

●展望フロアのコンセプト

 4月23日、メディア向けに公開された内覧会では、「展望フロアで年間45万~60万人の入場者数を目指したい」という目標が語られた。コロナ禍前の来場者数が33万人だったことを踏まえると、不可能な数字ではない。

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