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“NVIDIA一強”に低コストで勝負 米AI企業CEOに聞く「一緒に働きたいエンジニア」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 11時21分

――サンバノバ創業前にもスタートアップ創設に携わっているということは、リアンCEOはシリアルアントレプレナー(連続起業家)ですね。サンバノバの創設にはどのような経緯で関わったのでしょうか。

 2017年になって、クンレと一緒になる機会がありました。ここに3人目の共同創業者になる、機械学習の専門家でスタンフォード大教授のクリストファー(クリス)・レも加わる形で、コンピューティングの次の大きなトレンドはどこに行くのかを3人で議論しました。その結果、次はAIという結論になったんですね。それで、サンバノバの設立に至りました。

――共同創業者3人全員がスタンフォード大に関わりがあるのですね。

 社員にも、クンレやクリスの教え子が少なくありません。今では世界15カ国から500人以上の従業員が集まっています。このうち80%がエンジニアです。

――世界各国から優秀なエンジニアを採用していると思います。どうやって優秀な人を採っているのでしょうか。

 スタンフォード大の世界的研究者である、クンレやクリスと一緒に仕事をしたいというエンジニアがたくさんいるんです。また、サンバノバの強みは、AIに特化したチップの開発から、ソフトや基盤モデルの開発までを一社でできる点です。AIの研究開発をする企業で、このように全領域で仕事ができる企業は世界でも数少ないですから、われわれと一緒に働きたいと思うエンジニアかどうかを重視しています。

――競合他社との人材獲得競争も激しいと思います。

 私たちはテクノロジーを仕事にしたい人に焦点を当てていて、そこを最も重視しています。もちろん、このマーケットには競争相手がいますから「優秀な人材をどうしても採用しなければならない」という命題もあります。大事にしているのは、私たちのバリューを本当に理解しているエンジニアかどうか、私たちと一緒に働きたいと考えているエンジニアかどうか。そこを見極めるようにしています。

――リアンCEOももともと技術者ではありましたが、今は経営者です。かつてと異なる職種なわけですが、何を大事にしていますか。

 25年間エンジニアリングマネージャーをしてきた経験から、テクノロジー企業の経営者は「まず技術のトレンドを理解しなければならない」と思っています。さまざまな技術的な選択肢がある中で、CEOが何を選択するかによって、その会社の命運が決まると言っても過言ではありません。

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