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“NVIDIA一強”に低コストで勝負 米AI企業CEOに聞く「一緒に働きたいエンジニア」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 11時21分

 正しいプロダクトを作る上では、1000個ぐらいあるオプションの中からドンピシャの選択をしなければなりません。本当にユーザーが直面している課題を解決できるテクノロジーがなければならないと考えています。

 この時、私が大事にしているのは、まず顧客を理解することです。それからソリューションを考える。それを顧客に持っていって、フィードバックをしてもらい学習させてもらう。そしてそれをエンジニアに渡すようにしています。良質な問題を学習し、ソリューションを作っていく……このループを繰り返すことによって、スピードアップを図れると思います。

――ループを回すのに、大事なポイントは何だと思いますか。

 まず、優秀な人材を自分の周りで見つけることですね。私の場合は、素晴らしい共同創業者を見つけられました。本当に素晴らしいチームメンバーと仕事ができています。あとは最高の投資家ですね。この“三位一体”の仕組みによって、本当にホットな環境を構築できたと思っています。

 まだ小さな会社ですから、たくさんのパートナーが必要です。この組み合わせが大事で、ユーザーにサービスを提供する上での成功をもたらしました。顧客も当社をパートナーにしたい、協力したいと真剣に思ってくださっていて、それが優秀な人材の獲得につながり、ソリューションを作っていきます。今の問題だけでなく、これから起こり得る将来の問題に対する解決策に、焦点を置くことも重要だと考えています。

●今はまだ全体の5% 生成AIの未来は?

――500人以上の従業員を持つ企業の経営者として、気を付けていることは何ですか。

 おのおのが、自分の仕事を自分の力でできるようすること。これが重要だと思います。私たちがどこに行こうとしているのか、そのゴールをクリアすることで、どんな意義を持つのか。ここを明確にすることによって人が集まってきて、具体的なプランが生まれてきます。

 トップダウンによって「これをやってほしい」と命令することもできるのですが、そうじゃないんですね。私の頭1つで全てを網羅することはできません。私たちが困難だと捉えるべき部分は、私たちがまだ気が付いていないところにあります。それは、私たちの周りの専門家によって気付かせてもらっているんです。

――生成AI時代はまだ始まったばかりです。今後どのように変わっていくとお考えですか。

 AIもインターネットと同じだと思っていまして、われわれがやること全てにAIは関係してきます。いつも毎時間毎分のように、私たちがどこに行ってもそこにAIが存在するようになってきます。今はまだ全体の5%ほどにしか到達していないと思います。

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