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MUFG傘下入りでつかんだシナジーとは? フィンテックベンチャーに聞く

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月27日 8時0分

八巻: はい。これも、オープンイノベーションをしたいのは上層部だけで、推進する担当者レベルの人々は忙しすぎて手が回らないという状況があります。だから、「スタートアップさんがんばってね」という話になりがちなのですが、スタートアップはスタートアップで大企業のなかに入っていくという動きをしないと社内の力学が分からないものです。私はMUFGにグループインしてから、1年で50人以上の要職者とコミュニケーションを取ることでいろいろなことが見えてきました。それくらい入り込んでいかないと、互いがマッチした何かを生むことはできないだろうと思っています。そういう意味では、がっつりと資本提携するという選択肢はアリでしょうね。

及川: 八巻さんはそうやって資本提携先とのコミュニケーションに自分のリソースを使っていますが、それっていつどんなリターンになって返ってくるか分からない投資のようなものですよね。そこでリターンを出すことは、新規事業より難しくないですか?

八巻: それはその通りなんですが、これは事業規模の桁を変えていく投資なのだと思っています。新規事業をたくさん作ったり、他社をM&Aしたりしても、スタートアップだと大した金額にならないじゃないですか。やはり事業規模を大きくするならもっと大きなリソースを引っ張ってくるという動きが一番手っ取り早いはずで、例えば三菱から予算や人材というリソースをいただけたら非常に大きなリターンになります。ですから、私にとっては資金調達と同じような感覚ですね。

及川: なるほど、そういう考え方なのですね。

八巻: それに、IPOしたとしても機関投資家との関係性は大切ですから、コミュニケーションは必要です。三菱からは「当社のIPOに向けてサポートする」と言っていただいているので、当社としてはIPOを目指してまい進したいと思います。

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