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社会人の勉強は「仕事中」にやれ――堂々とそう言えるワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月10日 8時10分

 会社に貢献するためはもちろんのこと、将来の自分のためにも仕事をしながらしっかり勉強もするという形となり、一例を挙げると、

・企画書を書きながら「ピラミッドストラクチャー」を学ぶ

 このように決めたら、まずは「ピラミッドストラクチャー」が紹介されている書籍を「水平読書」して知識を身に付け、職場では、会議中に「ピラミッドストラクチャー」を少しずつ実践しながらこの技術を体得していくのである。

 その他にも、

・ランチのときに「フェルミ推定」のトレーニングをする

・飲み会の幹事を引き受けたら「ダンドリ力」を鍛える

・お客さまとの打ち合わせの際に「質問力」を意識する

 など「仕事をしながら勉強にも励む」を常に実践するのだ。就労時間内だからダラダラ勉強している余裕がない。自然と集中できるから勉強の効果も高くなる。

●「仕事中勉強法」3つのポイント

 社会人が勉強する上で仕事中に勉強するのが一番効率的かつ効果的だと私は考えている。そのやり方を「仕事中勉強法」と名付けた。この「仕事中勉強法」のポイントは3つある。

1. 仕事で結果を出そうとすること

2. ポータブルスキルに焦点を合わせること

3. 徹底して社内制度を活用すること

 まず1つ目の「仕事で結果を出そうとする」から解説していこう。

 仕事で結果を出すために勉強する――この発想は普通だ。誰だってそうするだろうし、そうすべきだ。しかし、そうではなく、「自分の勉強のために仕事で結果を出そうとする」と逆の発想をするのだ。自分の未来のために目先の仕事で結果を出そうとする。

 そもそも効果的に勉強するには、多少なりとも負荷が必要である。なんとなく研修を受けたり、本を読んでも頭に入らない。

 スキルアップもしない。結果を出そうとするから適度なストレスがかかり、その結果としてスムーズに知識習得ができるのだ。このやり方を選ぶメリットは2つある。

1. 社内で評価される

2. 気持ちよく継続できる

 「社内で評価される」のは当たり前だ。本音は勉強のためだが、仕事で結果を出そうとして必死に勉強するわけなので、社内で評価されるに決まっている。

 「気持ちよく継続できる」のも当然といえよう。どんなに将来に役立つ資格試験の勉強をしていたとしても、仕事に直結しないことに多くの時間を割いていると継続しづらくなっていく。

 しかし、仕事で結果を出そうとして、「業務効率化のために、『ダンドリ』を勉強しています」「お客さまの購買心理を知るために、『行動経済学』の研修を受けてきます」といった姿勢をとれば、周りからも支持されるはずだ。

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