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新しいarrowsやらくらくスマートフォンは出る? Lenovoグループに入って何が変わった? キーマンに聞く「新生FCNT」

ITmedia Mobile / 2024年4月8日 17時40分

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インタビューに応じてくださった桑山泰明副社長(左)と外谷一磨チーフプロフェッショナル(右)

 富士通のモバイル(携帯電話)端末事業を分社して発足したFCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)。「arrows」「らくらくスマートフォン」ブランドのスマートフォンを世に送り出していた同社は2023年5月30日、親会社のREINOWAホールディングス、兄弟会社のジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)と共に東京地方裁判所に民事再生手続きの開始を申請して経営破綻した。

 arrowsとらくらくスマートフォンはどうなってしまうのか――そんな心配が頭をよぎった。

 最終的に、FCNT(旧社)のプロダクト(モバイル端末)事業とサービス事業は中国Lenovoが全額出資するFCNT合同会社(新社)に継承され、同年10月1日から事業を開始した。旧社が製造したモバイル端末については、新社が引き続きサポートを行うことになった(※1)。

(※1)通信事業者(楽天モバイルおよびMVNOを除く)が発売した端末については、通信事業者を通してサポートを提供。なお、既存のSIMフリー端末(楽天モバイル/MVNO向け端末を含む)は、法人向けの一部モデルを除きサポートを終了している

 Lenovoグループの一員となった“新生”FCNTは今後、どのように事業を展開していくのだろうか。桑山泰明副社長と、外谷一磨氏(プロダクトビジネス本部 チーフプロフェッショナル)から話を聞いた。

●まず「企業運営体制の構築」「端末サポート再開」を優先

―― FCNTがLenovoグループ入りすることに驚いた次第です。いろいろ伺いたいことはあるのですが、2023年10月1日に新社が事業開始してから、どのような状況だったのでしょうか。

桑山氏 (旧社が)民事再生ということになってしまったので、企業として再スタートするに当たって、まず“日常の営み”を送れるようにする準備を進めてきました。

 (新社は)Lenovoグループの業務システムに順次統合することになります。それに当たってのロードマップの策定を進めました。「オフィスでしっかりと仕事ができる」という基本の構築作業ですね。

 それと並行して、新生FCNTとしてキャリア(モバイル通信事業者)やパートナー企業に対する営業活動も再開しています。

―― 営業活動を再開したということは、新しい端末をリリースする見込みが立っているということでしょうか。

桑山氏 それをしなければ、会社として成り立ちませんからね。

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