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Huaweiの新ハイエンドスマホ「Pura 70 Ultra」を試す 制裁下でこの性能は“魔法を使っている”と思わせるほど

ITmedia Mobile / 2024年6月2日 11時21分

 気になる性能について、簡単にベンチマークテストを行った。筆者が計測したベンチマークスコア(パフォーマンスモード)では、GeekBench 6でシングル1435点、マルチ4414点だった。これはGoogle Pixel 8などに採用されるTensor G3よりも高いスコアで、マルチコアではKirin 9000Sの20%増のスコアが出ている。

 グラフィック性能は3D Markで計測した。結果はWILD LIFE(Vulkan)で5710という結果で、これはTensor G3に迫るスコアだ。

  また、「原神」などの一部ゲームでは高度な最適化も行われていることが判明している。ベンチマークテスト上での数字で劣るプロセッサながら、原神の動作感はSnapdragon 8 Gen 2クラスを採用する機種にも引けを取らないのだ。

 スマホとして使ってみると、上記のような性能を持つだけあって、動作にストレスは感じない。パフォーマンスモードで使用してもバッテリー消費はさほど多くなく、問題なく利用できる。メモリは12GBで、8GBが多かったHuaweiとしては大容量の構成だ。

●5G通信に対応している可能性が極めて高い

 さて、今回のPura 70 Ultraも海外で試した限りでは“5G通信に対応している可能性が極めて高い”スマートフォンと結論付ける。既知の通り、米国のHuaweiに対する制裁は今もなお続いており、2023年の「Mate 60」シリーズの登場以降はより厳しくなっている。そのため、5G対応機器や最新プロセッサ、先端半導体の製造機器調達には大きな制限がかかっている。Pura 70 Ultraはそれを自国製造という力業で米国の制裁を回避した形と考えられる。

 5G対応について曖昧な表記としている理由は、Huaweiも公式にはPura 70シリーズが「5G通信対応」とは明記していないからだ。今回もメーカーサイトには5Gどころか4Gの対応周波数バンドの記載すら一切ない。

 この機種も例にもれず、アンテナピクトは4Gまでは示すものの、5Gの電波を受信している可能性がある場合はアンテナピクトに4Gなどの表記がなくなる。もちろん、端末側にネットワークの優先受信設定などはない。

 そんな端末が本当に5G通信に対応しているのか。筆者も実際に試してみたところ、日本の通信網でも安定して200Mbpsを記録した。瞬時値では1Gbpsを超える値を計測するなど、一般に4Gの理論値といわれる1Gbpsに迫る値を複数回計測した。

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