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Huaweiの新ハイエンドスマホ「Pura 70 Ultra」を試す 制裁下でこの性能は“魔法を使っている”と思わせるほど

ITmedia Mobile / 2024年6月2日 11時21分

 日本未発売の海外端末かつ、中国本土以外の4Gキャリアアグリゲーションへの対応や最適化も不十分なことを踏まえると、この数字は4Gスマートフォンとしては考えにくい。実測で1Gbpsに迫る高速通信が可能なことから、今回のPura 70 Ultraも「5G通信に対応している可能性が極めて高い」と結論付ける。

●本体に合成皮を採用、衛星通話にも対応

 ここからはスマートフォンとして見ていこう。6.8型の有機ELディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応している。少し前のトレンドであった3Dガラスのような仕上げとなっており、質感や画質に関しては価格相当の良質な仕上がりとなっている。自社開発の強化ガラス「Kunlun Glass」を採用し、高い耐久性も備えている。

 また、画面ベゼルは上下左右面均等配置の構成だ。ディスプレイの輝度も向上しており、手動でも比較的明るい「iPhone 15」や「Galaxy S24 Ultra」を上回る輝度を出せる。

 本体は合成皮を採用しており、ガラス製のボディーを採用したスマホとは異なる上質な仕上がりだ。日本円で20万円を超えるグレードの商品だけあって、価格に見合った高級感も兼ね備えている。実は過去のPシリーズでもレザー仕上げのものはなく、今回のPura 70 Ultraが初めて。同シリーズ内でも異色の存在感を示している。

 Pura 70 Ultraではバッテリー容量も5200mAhへ増加。こちらも競合他社の製品と比較しても遜色のない仕上がりだ。この他に100Wの急速充電に対応。ワイヤレスでも80Wの急速充電が可能で、ワイヤレスイヤフォンなどを充電できるリバースチャージにも対応する。

 Pura 70 Ultraの大きなアピールポイントとしては、衛星通信対応とHarmonyOS 4.2になる。この衛星通信機能は中国版GPSの「北斗」を用いており、緊急発信やSMS送信は同衛星の双方向通信を利用している。

 Mate 60 Proシリーズ同様に「天通」による衛星通話にも対応するが、上位モデルのPura 70 Ultraでは北斗と天通の電波を同時に利用することができる。このため、通話しながらのメッセージ送信、SOS信号の発信が可能だ。

 北斗ではテキストの他、HarmonyOS 4.2で画像送信にも対応した。今のHuaweiのスマートフォンはある種の衛星携帯電話といえる存在なのだ。

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