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Huaweiの新ハイエンドスマホ「Pura 70 Ultra」を試す 制裁下でこの性能は“魔法を使っている”と思わせるほど

ITmedia Mobile / 2024年6月2日 11時21分

 筆者が5月の連休に中国の深センを訪れた際もPura 70シリーズの存在感は大きく、フラグシップストアは平日ながら多くのお客さんでにぎわっていた。どこのお店でも在庫はなく、予約して購入する必要があった。

 Pura 70 Ultraを使った感想は、Huaweiが制裁を受けてもなお、ここまで高いレベル製品を出せるのかという驚きだ。特にアピールしたカメラ性能はXiaomi 14 UltraやOPPO Find X7 Ultraといった同世代の競合に全く引けを取らない。カメラハードウェア、ソフトウェア含めた「技術のHuawei」をまざまざと見せつけられる格好になった。

 基本性能もプロセッサの進化で不自由ないくらいまで高められており、ベンチマークスコアなどからも2023年のP60シリーズなどに迫る高性能を見せつけている。制裁下でも高性能なスマートフォンを出し続けられることに驚きを隠せない。もはや何かの魔法でも使っているのではないかと思わせるレベルだ。

 一方で制裁の関係からGoogleサービスは満足に利用できない。全く利用できないわけではないが、われわれが普段から利用するスマートフォンに比べると使い勝手は大きく劣る。購入を考える場合は“使えないもの”と考えた方がよさそうだ。

 Pura 70シリーズではプロセッサやディスプレイ、バッテリーに加え、DRAM(メモリ)やNANDフラッシュ(ストレージ)をはじめ、各種計測センサーや指紋センサーなども中国製造の部品で構成されていることが判明している。

 このため、構成部品の60%が自国製だったMate 60シリーズよりも多くの中国製部品が採用されている可能性が極めて高い。今回レビューのPura 70 Ultraでもメインカメラの1型センサー(ソニー製)を除き、主要コンポーネントは全て中国メーカー製のもので構成されていることが判明している。最終的にHuaweiは、スマートフォンを構成する半導体や各種部品の自給自足を目指しているものと考えられる。

 さて、Pura 70 Ultraの存在は晴れて“復活のHuawei”と筆者は評価したい。Mate 60シリーズは「制裁を回避した商品」という意味で復活だが、Pura 70 Ultraは「スマホカメラのイノベーション」という意味での復活。かつてのP20 ProやP30 Proと同様の「ワクワクさせてくれるスマートフォン」なのだ。

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