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「Xperia 1 VI」は“普通のスマホ”に見えるが「戦略は全く変わっていない」 ソニーに聞く変化の理由

ITmedia Mobile / 2024年6月10日 11時51分

●「好評」のシャッターキーを継承、カメラはソフトウェアを改善

―― シャッターキーがあるのも、Xperiaの特徴ですね。やはり、この部分は好評でしょうか。同じく、ハイエンドモデルではほとんど搭載されなくなってしまった3.5mmのイヤフォンジャックも引き続き採用されています。

八木氏 シャッターキーはご好評をいただけている部分で、体験会で使われている方のお話を聞くと、そこはキープしてほしい、撮影の楽しさにつながるといった声があります。ボタン1つで操作感が変わる部分で、よりカメラ的な撮影ができるのは大きなポイントです。

 オーディオジャックについても、音楽をとことんこだわる人は有線で遅延なく、環境に左右されないで聞きたい。Bluetoothだとどうしても環境によってビットレートが調整されてしまうこともあるので、最高の音楽を楽しむためのパーツとしてイヤフォンジャックはどうしても必要です。クリエイターの方でも、音楽を作るときの確認でBluetoothヘッドフォンを使う方がいるかというと、いないですからね。

―― 確かに、Bluetoothは都内の混雑しているような場所だと、音が途切れてしまうこともあります。ゲームでの音ズレが気になる人もいるようです。

大島氏 そうですね。途切れないようにするにはどうしてもビットレートを下げる必要があり、最高音質のまま途切れずというところにはまだ技術的な課題があります。

―― 踏襲した部分という観点では、広角カメラのセンサーは先代に続きExmor T for mobileです。やはり、あの性能だとすぐに変えるということにはならないのでしょうか。

八木氏 ただし、よりノイズ感を減らしたり、ダイナミックレンジを広げたりといった、ソフトウェアの改善は入っているので、進化させることはできたと思っています。

―― ソフトウェア的な対応ということは、Xperia 1 Vにそれを適用することもできるのでしょうか。

八木氏 現時点では課題があります。実は今回、カメラのアプリケーションだけでなく、ベースの部分も変えています。

大島氏 (UIのレイヤーだけでなく)深い部分までチューニングをしたということです。

―― ということは、Xperia 1 VIで対応した切り出しの2倍ズームもXperia Vに適用するのが難しいのでしょうか。

大島氏 はい。センサーの方式は同じなのですが、細かいところのチューニングが全然違うので、これをXperia 1 Vに入れようとするとゼロから考え直さなければなりません。実は「Xperia 5 V」を出す際にセンサーのチューニングをしていて、その新しいものがXperia 1 VIに入っています。

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