1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

「Xperia 1 VI」は“普通のスマホ”に見えるが「戦略は全く変わっていない」 ソニーに聞く変化の理由

ITmedia Mobile / 2024年6月10日 11時51分

大島氏 カメラに関わらずですが、意識しているのはリアルタイムクリエーションにAIを使っていくことです。目立っているのはカメラのインプットの部分です。一方の編集はポスト処理ですが、ポスト処理がリアルタイムになってきたときに視野に入れたいと考えています。

八木氏 Powered by BRAVIAのディスプレイにもAIを使っていますが、Googleが得意とするところと、弊社が得意とするところでは違いもあり、すみ分けができています。両社で同じものを作っても……というところはあるので、GoogleがAndroidに得意のAIを展開していく中で一緒にいい体験を作っていければと考えています。

●Xperia 10 VIのアスペクト比はなぜ21:9を継承しているのか

―― 同時に発表されたXperia 10 VIについてもうかがいたいのですが、こちらのディスプレイは21:9のままです。これは今後、19.5:9に寄せていく方向なのでしょうか。

八木氏 Xperia 1 VIに関してはクリエーションも含めて比率を変えていくという方針で、Xperia 10シリーズも視聴環境に関してはそれに近いところはあります。ただ、それ以上にXperia 10シリーズはハンドフィットの部分が好評でした。端末によるニーズの違いもあるので、今年に関してはXperia 1 VIと差を出しています。ただ、21:9が絶対というわけではありません。まずは1回、21:9を残して市場の反応を見てから、今後そろえていくかどうかは考えていきたいですね。

―― ミッドレンジモデルは、各社が端末を投入して競争がかなり激しくなっています。その中で、Xperia 10 VIはどういったところを強みにしていくおつもりでしょうか。

八木氏 まずは電池の持ちと軽さのところです。2日間、しっかり電池が持つというのは、各社ができているかというとそうではありません。また、一般的に、中国メーカーのミッドレンジモデルはもっと重い。そこは明確に差があるところだと思っています。ここに、ソニーとしての撮影や視聴体験といった味付けをしてながらどこまでお伝えしていけるかですね。

●取材を終えて:Xperia 1 VIの変化に納得、生成AI活用は今後に期待

 ディスプレイ比率やカメラUIが一見すると“普通のスマホ”のようになったXperia 1 VIだが、その狙いはターゲットを広げるためではなかった。象徴にもなっていた機能が一気に変わったため、コンセプトを刷新したのかと思いきや、話を聞いていると、時代に合わせたアップデートに近い印象も受けた。クリエイターの意見を反映させ、機能を研ぎ澄ましていた結果が、この比率であり、このカメラUIだったというわけだ。

 Xperia 1の登場から間もなく5年がたとうとしている中、これまで集まったユーザーの声を集約した結果がXperia 1 VIだったといえる。一方で、AIの活用に関しては、話を聞いても少々ふに落ちない部分があったのも事実。ハイエンドのスマホは高い処理能力を持つだけに、カメラと相性のいい映像編集などの機能にはもっと力を入れていくべきなのではと感じた。今後の開発に期待したい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください