1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

「Xperia 1 VI」は“普通のスマホ”に見えるが「戦略は全く変わっていない」 ソニーに聞く変化の理由

ITmedia Mobile / 2024年6月10日 11時51分

八木氏 48メガの真ん中だけを取りあえず切り出したらいいと思われるかもしれませんし、実際にそうしているメーカーもあるのかもしれませんが、それをした際に、色味や画角に差が出ないような調整にはこだわってきました。クロップであっても違和感がないように切り替えられることは意識しながら作っています。

●マクロ撮影のプレゼンスが上がっている

―― 今回は、望遠の焦点距離が変わったのと同時に、テレマクロにも対応しました。これはどういう意図があるのでしょうか。

大島氏 テレマクロもそうですが、それも含めたマクロ撮影がジャンルとしてプレゼンスが上がってきているところです。動画だとスローモーションの表現がそうですが、今までにない体験ができることはクリエイターが新しいことにチャレンジするためのキーになっています。2倍のテレマクロは、普通のカメラでやるのはすごく大変ですが、今回はそれを実現できました。

―― フォーカスがマニュアルですが、オートフォーカスを入れるのは難しかったのでしょうか。

大島氏 今は難しいですね。2倍でそれをやろうとすると、ピントを合わせる場所がすぐに変わってしまうので。

八木氏 オートフォーカスでやるより、自分でピントを合わせて近寄っていった方が被写体に最大まで寄れます。使っていく楽しさも大事にしています。

大島氏 ちなみに、ワイド側のマクロにはそのままオートフォーカスが効きます。

●生成AI活用はGoogleとすみ分けを図っていく考え

―― Xperia 1 VIでは、ベイパーチャンバーも搭載することになりました。やはり、チップセットの性能が上がり、放熱の要件が厳しくなったのでしょうか。

八木氏 Snapdragonの状況に限らず、特に動画において長時間撮影できたり、ゲームで発熱したりしないことが求められたからです。

大島氏 どちらかといえば、ユーザーの要求として長く使いたいというものがありました。ディスプレイに可変のリフレッシュレートを入れましたが、熱対策も1つのキーワードになります。意外だったのが、ゲーマーなーの人たちがすごく食いついてきたところです。もちろん、意識はしていましたが、ここまで反応がいいとは思いませんでした。

―― 各社とも、最近ではAIや生成AIを全面に打ち出すようになってきました。Xperiaもオートフォーカスや色再現などにAIを使っていますが、編集機能などが弱いと思います。レコーダーの文字起こしなどもできません。この点はどうお考えでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください