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約20万円でも「Xiaomi 14 Ultra」が想定以上の反響だった理由 ミッドレンジは“企業努力”で価格を維持

ITmedia Mobile / 2024年6月17日 11時49分

大沼氏 大変です(笑)。ただ、そこは企業努力をしています。もともとXiaomiはハードウェアに5%以下という利益率を設定していますが、開発も含め、いろいろな部署が努力をしています。

安達氏 年間3.6億台というスケールメリットもあり、ここは弊社の強みが出てくるところです。

●2年ぶりの新機種「POCO F6 Pro」も投入 背景に端末価格の高騰

―― ほぼ同時期の5月に、ハイエンドモデルの「POCO F6 Pro」も発売しました。昨年は投入を見送っていましたが、今年、再び発売する理由を教えてください。

安達氏 日本の場合、SIMフリー市場(オープンマーケット)がそこまで大きくないので、どこまで出るかというのはありますが、一昨年の「POCO F4 GT」で反応を見させていただきました。いい商品が出てきて、お客さまにお届けできる形でご用意できそうだったので、もう1回チャレンジすることになりました。

 背景として、先ほどご質問にあったように、端末の価格がどんどん上がっていることがあります。今はミドルレンジモデルでも10万円に近づいている。ハイエンドモデルは軒並み10万円以上、中には15万円を超えているものもあります。スマホとしてハイパフォーマンスは求めたいが、そこまでの予算は取れないという方は一定数います。

 POCO F6 Proのお値段は、そこに対する説得力のある回答になっていると思います。6万9980円で現役のフラグシップモデルといっていいスペックですからね。お客さまの選択肢を増やしていきたいと考えています。

―― Redmi Note 13 Pro+ 5Gと1万円差でこのスペックは、正直驚きました。

安達氏 とはいえ、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは日本での使い勝手を考えたモデルで、おサイフケータイや防水にも対応しています。お値段やスペックでどちらをご選択いただくか。その選択肢をご提案したい思いがありました。何でもフラグシップにしましょう、防水もつけましょう、FeliCaも載せましょうとなると、どうしても価格が上がってしまいますからね。

●取材を終えて:Xiaomi 14 Ultraがブランド力向上に貢献

 Xiaomiはコストパフォーマンスの高い端末を提供するイメージが強い一方で、ライカとタッグを組んで以降、カメラ機能にも定評のあるメーカーとしてその名が知られてきた。Xiaomi 14 Ultraは、その集大成ともいえる端末。同社の実力値を知らしめるのには、うってつけだ。実際に端末に触れてみると、Xiaomi Japanがこのモデルの導入にこだわってきた理由がよく分かる。それだけ、Xiaomi 14 Ultraは完成度が高い。SNSを中心に評判もよく、Xiaomiのブランド力向上に貢献した格好だ。

 一方で、コストパフォーマンスの高いミドルレンジモデルもきちんと投入しており、シェア拡大を目指していることもうかがえた。Xiaomi 14 Ultraのようなフラグシップモデルがあることで、そのお得感がより際立つ印象も受ける。エントリーモデルやミッドレンジモデルで同社の端末に触れ、ハイエンドモデルにアップグレードするという道筋も作りやすくなる。体制も整い、日本市場での拡大を本格化し始めたXiaomi。Xiaomi 14 Ultraの投入は、その第一歩といえそうだ。

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