1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

「株主優待になぜPayPayポイント?」「LINEヤフーとのシナジーは?」 ソフトバンク株主総会の質疑応答まとめ

ITmedia Mobile / 2024年6月21日 17時59分

―― 社会貢献として、官公庁などから出資してもらって、スマホ教室やパソコン教室を地域で開催できないか。

宮川氏 弊社はスマホ教室を年間100万回やっている。昨年、一昨年も100万回やり、今年も同じだけやろうと思っている。ソフトバンクショップの他、学校に訪問したりして、無償で行っている。

 われわれの目指す世界観は、年齢によって情報格差が生じてはいけないとこういうこと。情報機器に触れる機会がなかった高齢の方々を中心に、スマホ教室を開催させてもらっている。ショップで言っていただければ、すぐ教室にご案内するので、ぜひショップへ行っていただきたい。

●生成AI、国内の競合他社よりは大きなモデルが出来上がっている

―― AIデータセンターをシャープの堺工場に作るというニュースを見た。どれくらい投資するのか。収益化できるのか。

宮川氏 交渉中のため、具体的な金額は現時点では決まっていない。確定次第、お知らせしたい。

 堺工場はわれわれが進めている次世代社会インフラの中核の拠点として最適だと考えている。堺工場の土地や建物だけではなく、電源や冷却設備といったデータセンターの稼働に必要な設備も合わせて譲り受ける方向で交渉している。データセンターの新設を新しくやろうとすると、土地の購入から建物の建設、電源設備の構築まで、早くても3、4年、最近は5、6年かかる状況。堺は早期に稼働させることが可能で、急増しているAIデータセンターのニーズに応えられると考えている。

 AIデータセンターの収益化については、次期の中期経営計画の中でお話ししたい。期待していただきたい。

―― AI計算基盤への投資は、将来に向けて大変重要だと思う。投資はいつ、どのような形で収益へとつなげられるか。

宮川氏 AI計算基盤はさまざまな収益化の方法がある。まず、GPUの計算能力などを企業、研究機関に貸し出すこと、いわゆるIaaS(Infrastructure as a Service)というビジネスモデルがある。現在、GPUの計算能力は、AIの普及によって世界中で争奪戦になっており、これでも投資回収は十分できると考えている。

 それに加え、AI計算基盤で自社のAIプラットフォームやAIのサービスを開発し、企業やコンシューマーに提供するPaaS(Platform as a Service)やSaaS(Software as a Service)というビジネスモデルもある。IaaSで十分、投資回収は見込めており、PaaSやSaaSが立てついてくると、収益は全て利益の上振れにつながってくる。これらの収益について、次期の中期経営計画でお話したい。期待していただきたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください