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「株主優待になぜPayPayポイント?」「LINEヤフーとのシナジーは?」 ソフトバンク株主総会の質疑応答まとめ

ITmedia Mobile / 2024年6月21日 17時59分

―― AIの活用が進むことで、電力消費が大きくなると聞く。それに対してどのように取り組むのか。

宮川氏 AIをいかにうまく活用できるかが、日本の発展において非常に重要だと考えている。一方で、AIの活用には電力の消費が伴う。これに対してソフトバンクは、まずAIを活用して省エネに取り組んでいく。それとともに、将来的にはエネルギーを作る側にも回っていきたいと考えている。

―― ソフトバンクが提供する大規模言語モデル(LLM)の他社との差別化について聞きたい。OpenAIのような海外のLLMと比較して、ソフトバンクのモデルはどのように優れているのか。

宮川氏 当社が開発しているLLMは、日本語をベースとして開発しているので、日本の商習慣、文化、歴史などをきちんと理解し、ビジネスや日常生活の中で自然なやりとりができるLLMとなる見込み。日本語ネイティブから見て、自然な形でやりとりできるということは、海外のLLMに対する差別化のポイント、また強みになると考えている。これからいろいろと肉付けをしていきたい。

―― 海外でのアライアンスは積極的だが、国内の方はどうなのか。AI関係で、国内の会社と提携することはあるのか。

宮川氏 当社の他、NTTさんや学術系のところで、今、生成AIはできつつあるが、世界のOpenAI、世界のGeminiと比べると、日本の生成AIはまだまだ。ただ、やらない選択肢はないということで、われわれはやるという結論を出した。なぜかというと、やれるスタッフがいて、やれる体力があるから。日本独自の生成AIに関わっていくことについて、ソフトバンクとしてチャンスがあるなら、やるべきだということで始めた結果。

 今、(国内の)他社さんよりは、かなり大きなモデルが出来上がっているが、世界と比べればまだまだ小さな位置付け。国内のどこかの生成AIと手を組むとか、そういう段階には、まだない。5年、10年もたって、組めるところがあれば組んでいきたいと思うが、今の段階では、どうせ組むならOpenAI、どうせ組むならGeminiとやりたいというような感じ。

 通信会社同士でいえば、例えば、宿敵のKDDIさんと一緒に5G JAPANというジョイントベンチャーを作っているような時代。これから先、何が起こるか分からない。今までの敵は今日の友、のような感じで、組んでやっていくということもありえるかと思う。貪欲にアンテナを広げながらやっていきたい。

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