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「株主優待になぜPayPayポイント?」「LINEヤフーとのシナジーは?」 ソフトバンク株主総会の質疑応答まとめ

ITmedia Mobile / 2024年6月21日 17時59分

 ただPayPayのように、海外で培ったスタートアップ、あるいはアリババ、それらのノウハウと、国内の営業力、ユーザー数、そのミックスによってより強い相乗効果が見込めるものは、ソフトバンクグループとソフトバンク、LINEヤフーが三位一体となって、それぞれが資本を出し合ってリスクを取りに行った。

 結果、今、PayPayが非常に伸びている。これは大きな投資のリターンも得られると思う。柔軟に連携しながら、それぞれの強みを生かす。こういうことは、これからも度々出てくるんじゃないか。特に生成AIについては、グループとしても、海外で仕掛け始めている。国内も、ここが次の大きな勝負所になると思う。いい意味での連携を深めていきたい。

―― ソフトバンクグループ全体として、事業を開発していく目利きの人材はどうやって育てていくのか。せっかくの機会なので、ぜひ孫さんの言葉を拝聴したい。

孫取締役 事業の人材は、2つの方向から出ると思う。1つは、実際に今やっている事業で、苦労しながら問題を解決していくことで磨かれていくもの。もう1つは全然違う発想のところで、今までと全く関係ない、自由に解き放ったアイデアを出して、そのアイデアから新しい事業の種が見つかるもの。これはあまり経験値とは関係ない飛躍がある。

 今、社内で生成AIの活用についてのアイデアコンテストを、6カ月間やっている。6回で16万件の応募が社員からあった。世界中で見て、半年で生成AIについての新しい事業化のアイデアを16万件、社内から出した会社はわれわれしかないんじゃないかと思う。その中から1万件の特許を出している。生成AI関連に絞っての件数なので、恐らく世界一だと思う。これは誇ってもいい数。

 数だけじゃなくて、毎月、僕もびっくりするぐらいのいい内容が出ている。最近、2回連続で1位を取った若い社員は、東北地方の営業マンで、入社数年目。技術系でもない。彼は2回連続で報奨金の1000万円を獲得した。彼のアイデアはすごいから、それすぐ事業化しろと言ったところ。

 社内からも、そういう画期的なアイデアが、生成AIがらみでどんどん出てきているので、僕は非常に楽しみにしている。これもソフトバンクグループとソフトバンクと一緒に、僕と宮川君の連携プレーでやっている。

●退任する宮内謙氏について

―― (前社長で取締役を務めた)宮内謙氏は大変貢献された方だと思うが、功労金などを渡すのか。

宮川氏 私も宮内さんの功績は非常に素晴らしいと考えている。この功績は国にも認められ、昨年度には旭日重光章を受賞された。ソフトバンクといえば孫さんだが、実は孫さんと宮内さんの絶妙なコンビで作り上げた会社でもある。孫さんのスケールの大きなアイデアを、宮内さんが現場を指揮して確実に実行してくれたおかげで、本日のソフトバンクの姿があると考えている。

 しかしながら、功労金はお渡ししない。すみません、宮さん、ごめんなさい。これまでの貢献については、株式報酬として過去にお支払いしている。これから他の株主さんと同様に、配当や株価の上昇で報いていきたいと考えている。

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