1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

「ポケモンGO」8周年 リリース当初からブレない思い、リアルイベント開催の舞台裏をNianticに聞く

ITmedia Mobile / 2024年7月13日 6時5分

 その情熱をもう少し違う形でトレーナー様にも楽しんでもらえないかとずっと考えていました。ポケモンGOをローンチしてある程度時間がたち(2024年で8周年)、アートもたまってきているので、どこかでポケモンGOにフォーカスした展示会ができれば、トレーナー様も喜ぶかもしれないですし、普段あまりポケモンやゲームにご興味がない人も、アートとしてご覧になってお楽しみいただけるといいと思い、実施しました。

―― 駅に着いてからワクワク感が得られるのはいいですね。

石塚氏 去年(2023年)の大阪のGO Festでも、入口の駅からいろいろなデコレーションをスタートさせて、「ああ、来たんだ」という反響が大きかったです。仙台まで来てくださった方々に、「今から始まるんだ」というメッセージを伝えたいのが1つです。もう1つが、普段、仙台駅を使っている方に、ポケモンGOはこんな魅力があるんだよという発信がしたい。その両側面をサポートできればという思いがあります。

●仙台の文化や歴史から着想を得て4つの生息地を決定

―― 「泉の庭園」「水音の丘」「スカイアリーナ」「星のパレード」という4つの生息地はどういうコンセプトで決めたのでしょうか?

三宅氏 全て仙台の文化や歴史など、周辺の自然環境からインスピレーションを得て4つの世界観を作っています。他に開催されるニューヨークやマドリッドとは違う、完全に別の生息地です。

 スカイアリーナは競技場に配置しています。競技といえば戦う場所です。仙台市は東日本大震災で被害を受けて復興されましたが、仙台市の方にうかがうと、大震災の前と同じくらい復興したかというと、そうではない。一度大きな被害を受けたところは、復興途上の部分がまだ残っているとのことでした。復興は震災に対する戦いなので、その競技と、震災に対する戦いを掛け合わせて、「みんなで上昇していきましょう」「頑張りましょう」という思いを込めて、スカイアリーナの世界観を作りました。

 水音の丘は、この生息地を設置している場所自体に、岩を重ねた丘がありますが、あの設置物自体が、七北田公園の山岳や、そこで流れている川をモチーフにして作られていたものです。水が聞こえる丘ということで、この辺の山岳や川で出会えたらいいなというポケモンを配置して、その世界観に合うデコレーションを施しました。

 星のパレードは、仙台市が七夕祭りで有名なので、七夕といえば、お星様。仙台市の七夕祭りといえば吹き流しということで、仙台市のカルチュラルな文化的な装飾と、文化そのものを生かすような世界観を再現しました。今回の装飾も、仙台市からいただいた吹き流しを施しています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください