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「ポケモンGO」8周年 リリース当初からブレない思い、リアルイベント開催の舞台裏をNianticに聞く

ITmedia Mobile / 2024年7月13日 6時5分

―― 過去のイベントで、つながりにくくなる不具合もありました。そのあたりの知見は年々たまって、今回は万全の体制で臨んでいるのでしょうか。

三宅氏 心持ちは毎年万全な対策で臨んでいますが、申し訳ないことに不具合が発生してご迷惑をおかけした年もありました。少なくとも、イベントの1週間以上前にコアメンバーが現地入りして通信環境も本番通りに整えていただいた上で、通信会社様の協力を得ながら、電測(通信測定)を何度も実施しています。年々、経験は蓄積していて、これまでのデータをもとに、今回はどういうネットワークで構築しようかという話はたくさんしています。

―― 海外と日本でネットワーク構築の難易度は違うものなのでしょうか。

三宅氏 特徴は地域によってあります。例えば日本は山岳の国なので、仙台市に限らず、ある程度、道や公園でもフラットでなく丘などアップダウンのある場所が多くあります。木々が公園に生い茂っている場所もたくさんあるので、ネットワークの観点からいうと、そういった場所はチャレンジになります。自然の力でビームが遮られるところがあると、その部分の対策を強化しなければなりません。他の国になると、広い平原が広がっているような公園もありますし、日本ほどアップダウンがないところもあります。

●コロナ禍で苦しい思いをするも、2019年のGO Festが大きな転機に

―― 2020年から2021年にかけて、コロナ禍の影響でリアルイベントが抑えめになりましたが、この頃のお話もうかがいたいです。

石塚氏 2020年から2021年まではグローバルとしてイベントを実施しましたが、特定の開催地では行っていません。

―― 特定の開催地で実施しなかったことで、ユーザーの動向に変化はありましたか?

石塚氏 私たちはポケモンGOを、2016年から、外に出るきっかけになってほしいと思って作ってきました。たくさんの場所を訪れて、たくさんのポケモンに出会って、楽しんでほしい。そのために、たくさんの機能と追加しています。

 イベントも同じような思いで開催してきました。今回、仙台でやっているのも、GO Festによって仙台に来てほしいなという思いがあります。そんな中で、2020年、2021年はコロナ禍のため、みんなで集まってプレイすることはできませんでした。私たち自身、苦しい思いをしましたが、その2年間を乗り越える上で非常に大きかったのが、2019年に横浜で開催したGO Festでした。このとき、ポケモンGOがローンチされてから約3年がたっていました。

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