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中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた

ITmedia Mobile / 2024年7月25日 13時45分

 カメラは6400万画素の標準カメラと800万画素の超広角カメラを備える。インカメラは3200万画素とハードウェア的に不足はない。光学式の手ブレ補正は備えないが、価格を考えれば妥当だ。

 その一方で、メーカーが直々に「It's not good.but it works」(直訳で「よくはないが、使える」)と商品ページに記載するなど、あくまで機能として備えていて、他スマホメーカーほど注力はしていないようだ。

 この他の機能としてNFCやステレオスピーカーといった一般的なスマートフォンに備わる機能も備える。バッテリー容量は5000mAhとスマートフォンとしては標準的。33W PD規格の急速充電にも対応している。

 スマートフォンの本体は樹脂製だ。音質特化の製品ではノイズや共振を抑えるために、重厚な金属製のボディーとすることもあるが、この機種ではスマートフォンとしての利便性に主眼を置いたのか、軽量な本体に仕上げている。メーカーの公式情報に防水・防塵(じん)性能の記載はない。

本体のケースなどは付属しないが、メーカーがケースの3Dデータを配布しており、ユーザー自身が3Dプリンタなどを用いてケースを製作することができる。

 ソフトウェアは中国メーカーの機種としては珍しく、AOSP(Android オープンソース プロジェクト)のデザインがほぼそのまま採用されている。アイコンのテーマはレトロゲームからインスパイアされたドット調のものになっているが、通常のテーマに変更もできる。基本的な操作体験はGoogle Pixelなどに近く、日本語も選択できた。

 今回入手した中国向けモデルはGoogleサービスが利用できないが、公式サイトでも案内されている通り。別途ユーザーがGoogle Play Storeをダウンロードすることで、これらのサービスを利用することができる。端末自体にはもともとGoogleのコアサービスが入っているので、日本で販売される際は初回から有効になっていると思われる。

●専用DACと4.4mmバランス端子でスマホらしからぬ高品質サウンドに驚く

 MIAD01の最大の特徴は「音」にフォーカスしたスマートフォンであることだ。近年ではカメラやゲーム性能にフォーカス当てたスマートフォンが多く登場しているが、イヤフォンジャックのサウンドにフォーカスを当てたスマートフォンはかなり少ない。

 振り返ってみると、LGエレクトロニクスの一部スマートフォンやソニーのXperiaがこの部分にフォーカスしていた。「Quad DAC」を採用した「LG V60 ThinQ 5G」や、2024年6月に発売された「Xperia 1 VI」はイヤフォンジャックの音質をアピールしている数少ない端末だ。

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