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IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」

ITmedia Mobile / 2024年7月26日 14時55分

 最も多いのはコスパを感じたら購入するユーザーで、「ビジネスの根幹となっているのは事実」。ただ、コスパの感じ方はこの2年間で大きく変わってきたと永野氏は感じているという。

 このような状況の中、かつてハイエンドフラグシップ、ミドル、エントリーと3区分されていたスマホのラインアップは細分化が進んでいるとIIJは捉えている。

 大きく変化したのが、ミドルのスタンダードとハイエンドフラグシップのスタンダードとの間の価格差と性能差。ハイエンドフラグシップのスタンダードは10万円を超え、ミドルのスタンダードの約2倍。ハイエンドはCPU性能も上がっており、性能差が開いていると永野氏は指摘した。

 できた隙間は「よりコスパを感じてもらえる商品を出せるエリア」と考えて、IIJmioはミドルハイのエリアを開拓している。例えば2023年、国内通信事業者としてはIIJ独占販売となった「motorola edge 40」がそれに当たる。「ありがたいことに大反響で大ヒットモデルになった。ユーザー自身が求めている性能と、手が届く範囲の価格でいいものが欲しいという需要を再確認できた」という。2024年もこのミドルハイのゾーンは端末の投入数を増やしているそうだ。

 一方、想定外だったというのが「型落ち」ゾーン。これは型落ち端末が継続販売されているという意味ではなく、1年型落ちのハイエンドCPUを搭載してコストダウンして安くしたハイエンド端末のこと。Xiaomiの「POCO F6 pro」などがそれに当たる。永野氏が「新しいトレントになるかもしれない」と注目しているゾーンだ。

 ハイエンドの中でも、「Xiaomi 14 Ultra」や「razr 40 ultra」は特化型端末として、普通のハイエンドとは別のプレミアム領域の端末として扱っている。

 ミドル以下では、「エントリーのスタンダードの性能がどんどん上がっている」。エントリー向けCPUの性能は悪くなく、おサイフケータイ対応端末が増えて、FeliCaの有無で分類できなくなってきた。「整理が難しくなっている」と語っていた。

 「エントリーのスタンダード端末は価格上がったと思われるかもしれないが、その分、性能が上がっているので価格も上がっていることを再認識してほしい」(永野氏)

 この分類にIIJmioが扱っている主な端末を配置していくと、下のスライドのようになる。ミドル・ハイのゾーンに投入数を増やしているが、ミドル・スタンダード、ミドル・ロー、エントリー・スタンダードも充実しており、2024年の端末は「豊作」だという。

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