1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

IIJmio“長期優遇施策”の狙い 「新規ばかり優遇」からの脱却、旧プランからの移行は課題か

ITmedia Mobile / 2024年7月31日 11時10分

矢吹氏 お客さま還元の発想は3年ぐらい前からあり、事業部でも顧客満足度を上げるという方針を出していました。IIJmioが最もIIJmioらしいところは、格安SIM黎明(れいめい)期から長く使い続けているお客さまが多いことです。そこに対し、いかに還元するかを考えました。長得は規制されてできなくなってしまいましたが、いよいよ27条の3の対象から外れたので、いろいろとできることが増えました。

 解約率という意味だと、2年ぐらい前がピークで今は下がっています。当時は短期解約する転売ヤーがいたり、ahamoショックもあったりで、解約率が高まっていました。そのときにできることが少なかった。ギガプランを出し、徐々に変わってきてはいますが、端末に関しては、買っていただいた方を大事にするということをやっています。

―― 逆に言えば、長期利用特典のようにデータ容量を付与するとガイドラインに抵触していたということですね。

亀井氏 その通りです。割引に関しては、MNPで割り引くよりも金額は低くなっています。

●既存ユーザーからは「新規ばかり優遇している」ように見える

―― 端末割引は、解約抑止という側面もあるのでしょうか。

亀井氏 1年目から2年目、2年目から3年目に変わるところで、買っていただいた端末によっては解約率が上がることがあります。買い替えの際に、他も検討してしまうのでしょう。新規契約向けのキャンペーンは大々的にやっていますが、それも、既存のユーザーからは「新規ばかり優遇している」ように見えてしまいますし、実際そのようなお声もちょうだいしていました。

―― ただ、どのぐらいの割引があるのか、実際に端末を買ったユーザーにしか分かりません。ここはいかがでしょうか。

亀井氏 早速X(旧Twitter)にさらされてしまいました(笑)。金額は1000円が下限で、最大は7000円ぐらいまで出しています。

―― その金額は、どのような要素で決まるのでしょうか。

亀井氏 契約している料金プランは関係がなく、例えばOPPOをかつて買った人が1年たった場合、2年たった場合というような形でご支援する額を決めています。その意味では、完全に時期とメーカーですね。

―― 今(※7月上旬)は「Reno11 A」と「moto g64 5G」「Redmi Note 13 Pro+ 5G」の3機種ですが、他にも広げていくご予定はありますか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください