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IIJmio“長期優遇施策”の狙い 「新規ばかり優遇」からの脱却、旧プランからの移行は課題か

ITmedia Mobile / 2024年7月31日 11時10分

―― 大容量プランだと割引率は下がってしまうので、そこだけ手厚くすることもできたような気がします。

亀井氏 それも考えましたが、2GBだと割引がなく、30GBだと割引があるというのもちょっといやらしいので、ボツにしました。分かりにくいですし、なぜ30GBからなのかという線引きに答えが出ないからです。

●ギガプランの方が安いのに、いまだ旧プランを使い続ける人も

―― ファミリーシェアからの移行を促進する狙いもありそうですが、今どのぐらい残っているのでしょうか。

亀井氏 プランごとの細かな内訳は出していませんが、旧プランがまだ10数万ほど残っています。その3割、4割ぐらいがファミリーシェアプランです。既に受注停止にはしていますが、SIMの追加やプラン変更はできます。クローズしたい気持ちはあるものの、ファンもいてそれもなかなか……。

―― でも、金額的にはギガプランを複数回線持った方が安いですよね。

亀井氏 安いです。ただ、お手続きが面倒というだけなのだと思います。実際、私の友人でもいますが、「何で変えてくれないの?」と聞いたら、最初に手続きしたときで十分安かったから……と言われてしまいました(苦笑)。

矢吹氏 自分自身もそうですが、電気が自由化したときに、調べれば調べるほどよく分からなくなってしまい、結局、今でも東京電力から変えていません(笑)。果たしてそれに変えると、自分の家の電気代が安くなるのかが分からなかったからです。多分、これは業界全体の問題なのかもしれませんが、携帯電話も結局どれだけ安くなるのかが、分かりづらいのではないでしょうか。MVNOの場合、昼の品質問題はありますが、料金は確実に安くはなります。その中での比較となると、結局どれがいいのとなってしまうのかもしれません。

●家族での契約やSIM発行手数料の無料化で解約抑止につなげる

―― 最後の長期利用特典は、ガイドラインで昨年までできなかったことですね。

亀井氏 はい。ただ、ギガを配れと言っても、3GB、4GB、5GBと出すわけにはいかないので、ちょっと足りないときに使ってもらえるようなものを考えました。これをきっかけに上のプランにしてもらいたいと欲を出してもよかったのかもしれませんが、それはないかということで今の形になりました。

 オプションサービスの割引も以前はありましたが、これも今回はなしにして、手数料の割引やギガの付与に絞っています。

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