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シャープに聞く「AQUOS sense9」の進化と「AQUOS R9 pro」を作ったワケ 根底に“AQUOS R9の刷新”あり

ITmedia Mobile / 2024年12月24日 16時33分

 また、カメラリングはダイヤカットされていますが、ここも使っているうちにつぶれてしまわないよう、平面を持たせてそこが接地するようになっています。AQUOS R9 proにはAQUOS R9とデザイン言語を一緒にしたサンプルもありましたが、やはり何かが違う。ガジェットが好きな方向けという役割のものなので、根底の考え方はキープしつつも、届ける方の違いをデザインで表しています。

―― 大型のシャッターキーがちゃんと付いているのは、AQUOS R9 proならではですね。

清水氏 ここのくぼみも、横持ちしたときに指が自然に当たるようにしています。半押しももちろんでき、ボリュームキーを使ったズームの調整もできます。この設定は変更もできます。個人的なお勧めは露出の調整で、ズームよりそちらにした方が使いやすいですね。

●初の「VARIO-SUMMICRON」レンズを搭載 65mmの望遠撮影をライカが推奨

―― レンズは、VARIO-SUMMICRONになっていますが、VARIOがついたのは初めてですよね。

清水氏 初めてです。他社にもVARIOとついているものはありますが、これはラテン語で複数という意味で、SUMMICRONレンズを複数持っているレンズシステムということです。1型をやってきた中でカメラを超えたいというコンセプトをお話ししましたが、ライカともそれはたくさん会話してきました。次はどういうものがあるべきかというときにライカから強力に推奨されたのが、65mmのテレになります。ポートレートは65mmが最高なので、間違いないと言われたことも、これを選んだ決め手になります。

 ただ単に焦点距離だけを65mm相当にするのではなく、メインでポートレートを撮りたいとなるとやはり画質も必要なので、センサーサイズは1/1.56型にしており、メインのカメラとして十分使っていただけるものになっています。

―― これまでは1型のセンサー1つで切り出しやリモザイクで画角を変えていましたが、3つに分散したことの効果はありましたか。

清水氏 AQUOS R8 proまでは普通のスマホの中で、一番いいカメラを目指していたので、ここまでゴテゴテにはできませんでした。見た目も普通のスマホの範囲に収めなければいけないという、ある種バイアスのようなものがあったからです。その中で、1型センサーだけで全領域を撮るという提案をしていました。今回は振り切る方向にかじを切ったので、カメラとしていろいろな被写体を最高の画質で撮れるものが必要と考え、超広角と望遠を付けています。

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