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独断と偏見で選ぶ2024年のベストスマホ5選 「最強カメラスマホ」を上回った「世界初機構」の衝撃

ITmedia Mobile / 2024年12月30日 10時14分

 驚くことに、世界初の3つ折りスマートフォンながら、極めて高い完成度に仕上げてきた。特に端末のサイズは現時点で薄型軽量化できる最高レベルと考える。重量298g、最薄部を3.6mmという厚さに仕上げており、手にしてみると「驚異的」という言葉しか出てこない。300g切りの10型タブレットと考えたらライバル不在の独壇場である。

 Mate XT ULTIMATE DESIGNは、ただ折りたためるスマホではない。注目されるカメラ性能はHuaweiのフラグシップらしく、3眼構成。メインカメラには可変絞り、ペリスコープ方式の5倍望遠カメラも備えた。

 プロセッサは非公表だが、3位にランクインしたPura70 Ultraと同じKirin 9010の採用が判明している。このため、本機種も5G通信に対応している可能性が極めて高い。また北斗、天通2つの衛星通信のサポートし、衛星通信を用いた通話やメッセージの送信にも対応する。

 バッテリー容量は5600mAh。折りたたみ、スマートフォンとしては大容量だが、10型クラスの画面を持つタブレット端末として考えたときには少々心もとない。それでも、66Wの有線充電、50Wのワイヤレス充電に対応するなど、運用次第である程度カバーできる。また、スライタスペンのM-Penにも対応している。

 ここまでされてしまうと「薄型、軽量化したので機能を省きました」という機種が、まるで言い訳のように聞こえてくる。この高い完成度に驚く他ない。

 そんなMate XTには先進的な機能が多く詰め込まれているだけあって、価格は1万9999元からと日本円で約40万円を超える。それでもなお、中国国内では多くの予約が殺到し、発売日当日に購入することができない状態。発売当初は、本体価格の2倍以上の価格で転売される活況な状況だった。

●3つ折りの衝撃に驚いた2024年のスマートフォン 次のトレンドは大容量バッテリーとAIスマホか

 さて、ここまで振り返ってみたが、2024年は順当に進化を遂げる「カメラスマホ」の衝撃を上回る出来事が多くあった。特に1位のMate XTは世界初の3つ折りスマートフォンということもあり、他の折りたたみスマホの体験を超えてくる存在だった。

 折りたたみスマートフォン自体はかなり豊作だった2024年。2023年よりも薄型軽量化したGalaxy Z Fold6、待望の大画面化を果たしたGalaxy Z Fold Special Editionは記憶に新しい。

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