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独断と偏見で選ぶ2024年のベストスマホ5選 「最強カメラスマホ」を上回った「世界初機構」の衝撃

ITmedia Mobile / 2024年12月30日 10時14分

 2024年に入って中国メーカーのスマートフォンを中心に新世代のバッテリー搭載機が世に出始めた。例えば6.3型クラスではXiaomi 15が5400mAh、vivo X200 Pro miniが5700mAhをはじめ、標準的なサイズでも5000mAhをゆうに超える大容量のバッテリーを採用している。

 6.8型クラスでは6000mAhクラスのバッテリー容量が標準になりつつあり、従来の5000mAhで大容量という基準が変わり始めている。日本でも6.6型で5680mAhのバッテリーを採用した「OPPO Find X8」が発売されたが、このクラスが基準になってくると考える。

 これらの機種はさらなる大容量を達成しながら、高密度バッテリーを採用したことで本体重量の軽量化、カメラ性能の向上を果たした。

 折りたたみスマートフォンはより顕著で、vivo X Fold 3 Proが5700mAh、HONOR Magic V3が5150mAh、Xiaomi MIX Fold 4が5400mAhといずれも大容量。高密度バッテリーの採用によって、薄型化と軽量化を同時に達成できた。

 もう1つ「AIスマホ」も気になるところだが、日本ではAppleの「Apple Intelligence」がカギを握りそうだ。

 現時点のAIサービスはあくまで端末内の機能に生成AIを加えたもの。Google GeminiのようなGoogleが提供するサービス間で動作する「自社サービス完結型」がほとんど。会社やプラットフォームをまたいださまざまなサービスから情報を集めたり、SNSへの投稿やオンラインストアで商品を購入したりするアクションを起こせる「真のAIスマホ」には至っていない。

 この点は中国向けの各社AIサービスが一歩リードしており、さまざまなサービスと接続して便利に利用できる。Apple Intelligenceはこれに続く形で、開発者がアプリにコードを組み込めばAIが情報を参照したり、アクションを起こしたりできるとした。自社サービス完結型ではない真の意味のAIスマホが一般的になるかもしれない。

 ここに挙げた以外にも多くの「進化」や「変化」が起こった2024年。今回例に挙げた端末のみならず、欧米、欧州のソフトウェアアップデート提供の期間を定める流れをはじめ、スマートフォンを取り巻く情勢も変わりつつある。

 日本でもミリ波端末の値引き緩和など、規制に再度メスが入ったことで市場動向も変化することが予測される。2025年以降もスマートフォンにまつわる「進化」と「変化」の動向を、筆者も注視して追っていきたい。

●著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

・X:https://twitter.com/Hayaponlog

・Webサイト:https://www.hayaponlog.site/

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