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2024年のスマホを総括 生成AIの浸透/カメラは完成形の域に/メーカーの勢力図に変化も

ITmedia Mobile / 2024年12月31日 10時0分

 Appleもここに対抗し、6月に開催されたWWDCで生成AIを全面的に取り入れた「Apple Intelligence」を発表。9月に発売された「iPhone 16」シリーズを、Apple Intelligenceのために設計された初のiPhoneとして売り出した。入力した文章のトーンを変更したり、イラストを書き起こせたりと、さまざまな機能をiPhoneに追加した格好だ。Apple Intelligenceは、10月に配信が始まった「iOS 18.1」でサービスを開始。12月に登場した「iOS 18.2」では、イラスト生成の「Image Playground」が加わった。

 Googleは、「Pixel 8 Pro」が搭載したGemini Nanoを、6月に「Pixel 8」や「Pixel 8a」に拡大。8月、9月に発売した「Pixel 9」シリーズは、全機種がGemini Nanoを内蔵していた。これによって、キーワードから画像を生成する「Pixel Studio」や、取得していたスクリーンショットを分析し、その内容を表示する「Pixel Screenshot」などが利用できるようになった。通話の内容を自動的に要約してくれる「Call Notes」も、オンデバイスAIのGemini Nanoで実現した機能だ。

 一方で、いずれの機能も現状では日本語に非対応。Pixel 9シリーズを紹介するGoogleのサイトやCMでも、これらには一切言及されていない。Apple Intelligenceも当初は英語のみの対応で、設定を英語に切り替えるなどしないと、日本で利用することはできない。Appleは、2025年4月のアップデートでApple Intelligenceを多言語化することを表明しており、おそらくこのタイミングで日本語への対応も実現するはずだが、半年以上のタイムラグがあるのは少々残念だ。

 英語での開発が先行しているAIを売りにしながら、端末をグローバル展開することの難しさが浮き彫りになった。先に挙げたGalaxy AIや、Xiaomiが「Xiaomi 14T/14T Pro」で搭載したAIは当初から日本語が利用できたものの、現状では日本語の文字起こしなどの精度は英語のそれに及んでいない。こうした各社のAIを見ると、ローカライズの難度が一段と上がっていることがうかがえる。

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