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2024年のスマホを総括 生成AIの浸透/カメラは完成形の域に/メーカーの勢力図に変化も

ITmedia Mobile / 2024年12月31日 10時0分

 デジタルカメラ超えを目指してAIを取り込み進化してきたスマホだが、操作性に関しては一歩及ばないところもあった。それを周辺機器で補うのがXiaomiの方針だ。周辺機器ではなく、本体に大型のシャッターキーを搭載した端末も登場した。シャープの「AQUOS R9 pro」だ。同機も、Xiaomi 14 Ultraと同様、メインカメラに1型のセンサーを搭載。これまでのAQUOS R proシリーズよりも、さらにカメラ風の見た目になり、Xiaomi 14 Ultraに真っ向から対抗するモデルとして話題を集めた。

 2社とも、カメラにはライカブランドを冠しており、画作りやレンズシステムなどの開発で密接に連携している。日本市場では、もともとシャープがライカのブランドを独占的に使用していたが、Xiaomi 14 UltraでXiaomiにも拡大。11月に発売された廉価ハイエンドのXiaomi 14T Proや、そのベースモデルにあたるXiaomi 14Tでもライカブランドは全面的に打ち出されていた。

 12月には、その対抗馬になりうるOPPOの「OPPO Find X8」も発売された。同機は約3年ぶりとなるOPPOのハイエンドスマホで、カメラはハッセルブラッドと共同で開発。画作りなどにそのノウハウが生かされている他、ハッセルブラッド特有の1:2.7という画角で撮影が可能な「XPan」モードを搭載する。こうした老舗カメラメーカーとの協業により、スマホメーカーに足りなかった画作りに対するノウハウが底上げされた。

 一方で、スマホのカメラで追求できる画質は限界に近づきつつあることも事実だ。特に1インチセンサーを搭載するようになって以降、差別化のポイントがより細かくなっている。このような中、Xiaomi 14 UltraのPhotography KitやAQUOS R9 proのシャッターキーに象徴されるように、撮影時の操作性を改善し始めたのは面白い動きといえる。スマホカメラの画質はもちろん、その使い勝手もデジタルカメラに近づいた1年だったと総括できる。

●躍進したXiaomiとモトローラ、NothingやZTEも市場を開拓

 メーカー別に見ると、2024年は、そのXiaomiが大きく存在感を伸ばした1年だった。調査会社MM総研が11月に公開した2024年度上期の出荷台数調査では、XiaomiがApple、シャープ、Google、サムスン電子に次ぐ5位につけており、ついに日本でも上位メーカーに名を連ねた。期間の区切り方によっては、より上位になることもあるようだ。調査会社Canalysが8月に公開した第2四半期の出荷台数調査では、AppleやGoogleに次いで3位の座を獲得した。

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