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2024年のスマホを総括 生成AIの浸透/カメラは完成形の域に/メーカーの勢力図に変化も

ITmedia Mobile / 2024年12月31日 10時0分

 おサイフケータイ対応や防水・防塵(じん)仕様など、ハードウェアにまつわる日本市場対応をすればよかった時代に比べ、よりソフトウェアのローカライズが求められるようになってきたというわけだ。英語以外でいかにAIを実装していくかは、2025年に持ち越された各メーカーの課題といえる。

●カメラスマホは完成形に? 目立ったカメラメーカーとの協業

 文章や画像の解釈、生成などが可能になったAIだが、どちらかといえば、これまでのスマホではカメラの画質向上に使われるのが一般的だった。コンピュテーショナルフォトグラフィーと呼ばれるのがそれだ。イメージセンサーから入力された映像を分析し、それぞれに最適化を施すことで、一般的なデジタルカメラよりも鮮やかでダイナミックレンジの広い写真を実現している。こうした機能は今やミッドレンジモデルでも一般的になりつつある。

 とはいえ、その操作性に関しては撮影専用機ともいえるデジタルカメラには及んでいなかった。高倍率のズームや、超広角など、メイン以外のカメラ性能にも課題があったといえそうだ。こうした中、Xiaomiは2月にスペイン・バルセロナで開催されたMWC Barcelonaに合わせ、「Xiaomi 14 Ultra」のグローバル版を発表。同モデルは日本市場におけるXiaomi初のナンバリングモデルとして、5月に発売された。

 Xiaomi 14 Ultraは、メインカメラのセンサーが1型と大きいだけでなく、F1.63からF4.0まで無段階に絞りを変更することができるのが大きな特徴。ソニーの「Xperia PRO-I」やサムスン電子の「Galaxy S9」など、絞りが可能なスマホは過去にもあったが、いずれも2つの値からどちらか一方を選択できるだけで、中間はなかった。また、ソニー、サムスンともに後継機で絞りの搭載をやめ、現行モデルでは非対応になっている。

 Xiaomi 14 Ultraは、1型の広角カメラに加え、12mm超広角カメラと75mm望遠カメラ、120mmペリスコープカメラの4つを搭載している。これらをデジタルカメラのレンズを模した円形のリングの中に収めたデザインも、同モデルを際立たせているポイントといっていい。また、Xiaomi 14 Ultraには本体と合体させ、シャッターの押下やズーミング操作が可能な「Photography Kit」が用意されており、装着するとよりデジタルカメラ風の見た目に近づいた。日本では、これが付属していたのも、注目を集めたポイントといえる。

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