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2024年のスマホを総括 生成AIの浸透/カメラは完成形の域に/メーカーの勢力図に変化も

ITmedia Mobile / 2024年12月31日 10時0分

 ミッドレンジモデルのコストパフォーマンスの高さが評価され、キャリアへの採用も進んだことがこうした結果の背景にある。出荷台数への直接的な貢献は限定的だが、先に挙げたXiaomi 14 Ultraのようなフラグシップモデルをしっかり投入できたこともブランド力の向上に一役買っている。直近では、ハイエンドモデルとそん色ない性能を持つXiaomi 14Tが、auとUQ mobileから5万7300円(税込み、以下同)で発売され、その価格の安さが衝撃を与えた。

 日本市場で急速に存在感が高まったもう1つの海外メーカーが、モトローラだ。同社は、折りたたみスマホの「motorola razr 50」とそのソフトバンク版にあたる「motorola razr 50s」を9月に発売。アンバサダーにタレントの目黒蓮さんを起用し、知名度を一気に高めた。さらに同社の端末は、約18年ぶりにドコモにも採用され、「motorola razr 50d」として12月に発売された。縦折りスマホのバリエーションを武器に、キャリアでの採用が拡大している。

 また、ミッドレンジ以上ハイエンドモデル未満ともいえるミッドハイの領域でも、「motorola edge 50 pro」を発売。こちらも、edgeシリーズで初めてソフトバンクに採用され、「motorola edge 50s pro」として発売された。もともと販売数の多かったローエンド寄りのgシリーズに加え、より単価の高いedgeシリーズやrazrシリーズをキャリアとのタッグで拡大していくのが同社の戦略だ。

 この方針が当たり、同社の端末は販売台数が倍増のペースで伸びている。razr 50dの発表会で公開したデータでは、2022年度から2024年度で販売数が3.5倍に拡大していることが明かされた。2025年度は、さらにその2倍を目標に据える。外部調査でも同社のシェアは急増している。IDC JAPANが12月に公開したデータでは、モトローラと同じレノボ傘下になったFCNTとの合算で第3四半期にシェア4位まで浮上。2メーカー合わせての数値にはなるものの、Pixelシリーズが好調なGoogleを猛追する。

 新興メーカーでは、Nothing Technologyが日本に拠点を設立し、マネージングディレクターに“Xperiaの父”としても知られる黒住吉郎氏を迎えたことも話題になった。Nothingは、4月にミッドレンジモデルの「Nothing Phone(2a)」を発売した。

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