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格安SIMでも海外ローミングを JCOMが「Airalo」と提携した狙い、J:COM MOBILEはシェア4位に躍進

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 11時10分

 そのようなときに、たまたまAiraloとの話がありました。eSIM専用でサービスをしているのは、われわれがあまり想定していなかったことですが、これってeSIMの正しい使い方ですよね。われわれもサービスを使っていましたが、純粋に便利で、価格的にもかなりリーズナブルです。日本は陸続きではなく、海外に行くときには基本的にどこに行くかを意識します。行くところに対しての準備もきちんとするので、どちらかといえば、われわれに合っているのではないか。そんなこともあって、Airaloと話をすることになりました。

―― ローミングができないのは不便というユーザーの声もあったのでしょうか。

山部氏 パラパラと挙がってきていました。これから先、MVNOでもある程度主回線で使われるようにならなければいけない。ローミングできないのは、あまりいいことではありません。だからといって、Wi-Fiルーターを空港で借りてくださいというのも不親切です。レンタルだと時間を取られたり、返したりするのが大変ですからね。

 海外ではGoogle マップや翻訳を使いたいのであって、動画のストリーミングをガンガン見たいという方は少ないと思います。Airaloはその辺の容量設計もよく考えられているように感じました。一緒にやらせていただければ、旅行者の方にはプラスになると思います。

●eSIMをJ:COM MOBILEだけのサービスにしようとは思っていない

―― Airaloはシンガポールに拠点がありますが、日本でパートナーを探していたのでしょうか。

西林氏 ちょうど日本で事業をがんばって進めていこうと力を入れ出していたタイミングだったので、JCOMさんからのご連絡は非常にうれしかったです。山部さんからお話があったように、大体1年ぐらい前にご連絡をいただき、お話をしてきました。もともとそのタイミングだったので「もちろんです」と思っていましたし、お話を進めていく中でもローミング(海外での通信)ではお役に立てると実感することができました。

―― こういった座組は海外でも進めているのでしょうか。

西林氏 はい。基本的には全世界で進めています。似たような事例としては、例えば海外の航空会社や旅行会社との取り組みがあります。

―― 10%割引というのは、JCOMからの送客効果を踏まえて決まった話だったのでしょうか。

山部氏 今回のサービスは、J:COM MOBILEという観点ではなく、J:COM加入者であれば誰でも特典を受けられます。MVNOでローミングが使えないというところからスタートしてはいますが、J:COM MOBILEだけのサービスにしようとはまったく思っていません。J:COM全体であれば顧客ベースとして500万世帯になりますし、そこに住まわれている方の人数ではもっと多い。ぜひその方々には使っていただきたいですね。

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