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格安SIMでも海外ローミングを JCOMが「Airalo」と提携した狙い、J:COM MOBILEはシェア4位に躍進

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 11時10分

 Airaloのサービスはそもそもいい値段ですが、そこからさらに一段、何かアプローチできればという思いがありました。ただ、10%割引に関してはAiralo側から先にお話をいただき、「そこまでやっていただけるんですか」という形で話が進んでいきました。

田中氏 Airaloの中にも、さまざまな提供方式があります。卸のような形もありましたし、割引もある。いろいろな形を検討した結果、今の割引に決まりました。

―― Airaloとしても、J:COMの顧客基盤でユーザーを広げられるのはメリットがありそうですね。

西林氏 はい。すごく大きいですね。まさにわれわれが求めていたパートナーでした。知名度の部分は、われわれが感じている課題でした。これまで使っていたユーザーと、これから使うことになるユーザーはだいぶ違うと思っています。これまでは、例えばバックパッカーやデジタルノマドのような方や一部の留学生でした。共通しているのは、比較的テクノロジー的なリテラシーが高いことです。

 また、一部の方は英語に関しても怖がらずに使っていただける層でした。一方で、夏ぐらいから、ユーザーが広がっている感触があります。お問い合わせの内容を見ていると、そこがちょっとずつ変わってきている印象があります。

●日本語でのサポート体制を強化 その中で「電話対応をやめた」ワケ

―― その意味だと、サポート体制の強化が重要になりそうです。

西林氏 日本語でのサポート体制を強化する話は進めていたのですが、今回の取り組みはかなり強い動機になりました。一方で、サポートに関していうと、日本だけでなく、海外でもとんでもない質問は来ます(笑)。われわれはそういったことに慣れている事業者なので、その辺のことは大丈夫だと思っています。

山部氏 お客さまが必ずしもこういったことを得意としているわけではないので、われわれも日本語でのサポートはお願いしていました。早い段階から日本語で対応していただくような動きをしていただけたので、そこに対する心配はまったくなく、話はスムーズに流れていきました。日本市場で、日本の方に使っていただきたいと思っていることは強く感じることができました。

―― 実際に多いのは、どういう問い合わせでしょうか。

西林氏 全体的に見て一番多いのは、「設定がこれで正しいのか」というものですね。過去によく受けていた問い合わせは、(eSIMのことを)ちょっとは知っているような質問が多かったです。「この設定のここは大丈夫か」といった形で、具体的なポイントが挙げられていました。

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