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格安SIMでも海外ローミングを JCOMが「Airalo」と提携した狙い、J:COM MOBILEはシェア4位に躍進

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 11時10分

西林氏 そんなことはありません(笑)。

―― 先ほどeSIMが眠ったままになっているというお話がありましたが、J:COM MOBILEでもau回線のeSIMは提供していますよね。あまり使われてないのでしょうか。

山部氏 徐々にしか使われてないですね。感触として理由だと思っているのが、物理SIMであってもeSIMであっても受けられるサービスが一緒だということです。eSIMの方がいいというユースケースを世間に打ち出せていないのが、広がっていかない要因だと思っていました。利用者視点だと関係ないことですからね。その点、AiraloはサービスとeSIMがちゃんとひも付いているところがよかったと思います。

●「データ盛」を導入してからJ:COM MOBILEの定着率が伸びた

―― J:COM MOBILEは今、シェアも伸びています。(2024年)12月に発表されたMM総研の調査では、独自サービス型SIMの事業者でシェア4位になっていました。

山部氏 ここ数年が強かったですね。2年ぐらい前に始めた「データ盛」でパケットをプレゼントし、1GBの料金で5GBまで、5GBの料金で10GBまで使えるようにしてから、定着率が上がっていきました。たまたまなのか、それが効いているのかまでは何ともいえないところですが、事実として、そこを境に定着率がよくなり、結果的に長く使っていただけるようになりました。ある時期から、過去に契約した人にも適用するようにしましたが、それもよかったと思います。

 MVNOはどの会社も、長く定着するユーザーが少ないところに苦労していると推測しています。われわれも同じような悩みを抱えていましたが、それをうまく解決できました。まだまだ数は微々たるものといえるかもしれませんが、そういったところはきちんと(ユーザーに)刺さっています。

田中氏 最近各社がデータ容量を増量していますが、その走りになったのではないでしょうか。

山部氏 料金プランを変えるのは結構ハードルが高いので、ある程度作っていたプランに追加する形にしました。J:COM MOBILEの場合、他のサービスを併用している方が90%を超えているので、適用されやすかったと思います。

―― モバイル単体で使っている人はほとんどいないんですね。

山部氏 いないですね。単体の料金だと他社と劇的な差がないですから。われわれは、J:COMを利用している方に向けてサービスをしていくというところからスタートしています。先ほどのAiraloとの話にも通じますが、モバイルに閉じずJ:COM利用者全体に、というのはそういったことも理由です。

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