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格安SIMでも海外ローミングを JCOMが「Airalo」と提携した狙い、J:COM MOBILEはシェア4位に躍進

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 11時10分

●大手キャリアの30GBプランの影響は「あまりない」

―― ユーザーのデータ利用量は年々増えていて、大手キャリアもオンライン専用プラン/ブランドを30GBにしました。そういった大容量化の影響はないでしょうか。

山部氏 あまりないですね。もともと30GBに増量されても2728円でやっていたことは(影響として)あると思います。5Gでつながらないという声もあまり聞かないですし、ネットワーク品質が安定しているところも乗り換えの衝動が起きない1つの理由になっています。

―― データ使用量の増加で、ARPUが上がっているようなことはありますか。

山部氏 そういう意味だと、徐々に上がっています。ただ、MVNOを利用される方はまだそこまでデータ使用量が多くありません。5GBに収まっている方が多いのは事実です。もう少し使い方のブレークスルーが起きれば、1つ上のプランにしようという発想になってくる気がしています。大容量プランはデータ盛で30GBまでしかありませんが、使い方が変わってくれば、その上を用意しなければいけないと考えています。

―― その意味だと、J:COMには映像サービスがあるので環境は作りやすいような気もします。

山部氏 J:COMは映像が得意ですし、組んでいる会社もたくさんあります。そういうところが、次の話になってくるのだと思います。データ使用量を増やすには、どうしても動画がないといけない。SNSだけでデータ使用量が増えることはまずありません。使っていただきやすい環境を用意することが事業者側の義務なので、ここは使いやすくしていきたいですね。

―― 契約数ですが、6月に70万回線を突破したという発表がありました。現状はどの程度でしょうか。

山部氏 11月末で77万になっています。今年度(2024年度)中には80万には行きたいな、と。ただ、数だけを追うのではなく、品質もよくしていきたいですね。MVNOは遅いといわれることがありますが、J:COM MOBILEはそこまで速度が絞られません。

田中氏 その部分はかなり頑張っています。

―― グループとしてはKDDI傘下になりますが、送客のようなことはあったりするのでしょうか。

山部氏 まったくないです(笑)。むしろもう少し考えてほしい(笑)。ただ、J:COM MOBILEは、J:COMのお客さまに合った形でサービスを変えてきています。データ盛などのサービスも、J:COMのお客さまのためという発想でできたもので、独自路線は確立できました。

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