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河野太郎氏に、スタートアップ著名起業家が直談判 newmo青柳氏、SmartHR創業者宮田氏らとの対談、河野氏は何を答えたか

ITmedia NEWS / 2024年9月27日 12時18分

 さすがに財務省もそれは無理だという感覚になってくれていると思うので、直さなければいけないところはあると思います。

 それから、一時金融課税という議論もありましたが、やはりそこはリスクを取った分はちゃんとリターンがあるようにすべきです。全員が成功するなら普通に所得税をかければいいのですが、みんなリスクを取っているわけですから、そこは税制優遇をするというのはありだと思います。

ライドシェア巡る議論、受け止めは

newmo青柳代表:2点目は、今回の総裁選で「ライドシェアの全面解禁を」とおっしゃる方と、一方で許可型がいいのではないかという議論があって、これはまさに規制改革の本丸の一つだと思っています。この規制改革の議論についてのご感想と、本当は自動運転の議論をしなければいけないのに、まだライドシェアの議論をしているという現状についての考えをお聞かせください。

河野氏:規制改革の議論については、私は今回の総裁選挙でなかなか突っ込めなかったのが残念です。みんな沖縄に3時間かけて行って、1人10分喋って3時間かけて帰ってくるという具合でした。やはり「どこどこに補助金を出します」とか「何とか成長戦略を作ります」といった話が多かったのですが、それで成長するなら、みんなもっと早くやっているはずです。もう少し規制改革の目的について議論すべきだと思います。

 私はライドシェアについても、青柳さんがライドシェアを始めると言い出す前から注目していました。(青柳さんが)会社を辞めてでもやると聞いた時は、まだプールに水がたまっていないのに飛び込むのかと思いましたが。

 ライドシェアの議論は、単にライドシェアだけの議論だけではありません。今、地方の経済の7割がサービス産業です。人口が減って需要が減っています。この需要をオープンソースでデータ化して、それを供給者が見ながら、どこにどういう供給をするのが良いのかということができるようにしてあげるといいと思います。それを1社でやれと言ったら全員赤字になってしまうので、供給側のデータを可視化するのはオープンソース、オープンデータでみんなで共有して、供給者がそれを使う。

 それがライドシェアで成功したら、多分医療でも教育でも小売でも観光でも、いろんな分野でそのオープンデータを活用しようという動きが進むのではないでしょうか。だから、タクシーでやるのかタクシーではないのかという議論は、私に言わせるとちょっと矮小な議論です。データをどう使うのかが重要です。

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