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電子コミックの源流は“PDA”から――「コミックシーモア」が歩んだ20年、朝日代表に聞く

ITmedia NEWS / 2024年10月9日 13時25分

──それに関連するのかもしれないですけども、御社のサービスって、いわゆるWebブラウザ上で展開していらっしゃいますよね。今多くのマンガ配信プラットフォームはアプリ上で展開しているわけですが、やっぱりそういうところも関係するんでしょうか

朝日:もちろん会社の裏側の事情などはありますけども、やっぱりWeb型とアプリ型では当然その開発費が変わってきます。それはさておきなんですけど、僕らとしてはサービスを進化させていくにあたって、やっぱりアプリ型っていうのは不自由だと。

 ご存じの通り、アプリはOSプラットフォーマーを介して提供していくので、例えば画面を少し変えたいだとか、あとサービスを少し拡張したいだとか、変更したいと考えた時に、スピード感が全く違うんですね。われわれはWeb型の方が圧倒的にそれを柔軟に早くできるっていうことを、重視してます。それとオープンインターネットですから、さまざまなところからリンクで顧客の流入を取ることができるっていう点だとか。

 あとアプリと違うのは、決済手段が多様に設定できる点もあります。この3つのメリットを重視して、Web型で今のところ進めているところです。

 一方でアプリ型のメリットもあります。ホーム画面にアイコンが載れば、 そこがもう流入口になりますし、習慣として繰り返し流入を取ることができるという利点もありますね。どちらのメリットを重視するかで、今アプリ型とWeb型が分かれていたり、あるいは両方やられる事業者さんがいらっしゃったりというのが現実だと思うんですよね。

 私たちの場合は、購入はWebで行っていただくんですけど、いったん購入いただいたコンテンツは本棚のアプリっていうのを用意していて、そちらでダウンロードしてライブラリ化していただける。読むことに関してはアプリからでもやっていただけるような立て付けになっている状況です。

──話が少し戻りますけども、コミックシーモアって、サービスインした当初は女性向けのマンガが主力だったような気がするんですよね。その背景ってどういうものがあったんでしょうか

朝日:最初に持たせてもらった作品がもう20作品しかなかったわけなんですけども、当時はやっぱり電子コミックなんていうのは、大手の出版社からも疑心暗鬼に思われてた。そんな中で、女性向けコミックの出版社さんは割と協力的だったっていうところはあります。

 ただ実際に少ない作品で始めてみると、女性ユーザーの反響がやっぱり大きかったです。

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