「マッドマックス」45年の歴史と早逝した“相棒”の存在 名監督の現パートナーが語るヒットの法則 「マッドマックス:フュリオサ」プロデューサーインタビュー
ねとらぼ / 2024年5月31日 12時10分
![「マッドマックス」45年の歴史と早逝した“相棒”の存在 名監督の現パートナーが語るヒットの法則 「マッドマックス:フュリオサ」プロデューサーインタビュー](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/itmedia_nlab/itmedia_nlab_20240531019_0-small.jpg)
ダグ・ミッチェルプロデューサーとジョージ・ミラー監督
「マッドマックス:フュリオサ」が5月31日から全国公開中。前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」公開から9年、そして1作目公開から45年。ジョージ・ミラー監督が描き出すサーガに新たな1ページが刻まれます。
シリーズ通算5作目となる新たな「マッドマックス」の主人公は、マックスではなくフュリオサ。前作「怒りのデス・ロード」に登場し鮮烈な印象を残したキャラクターで、フュリオサの若き日を描く最新作ではハリウッド最旬注目株のアニャ・テイラー=ジョイがこの役を演じています。
敵対する“悪役”ディメンタス将軍には「マイティ・ソー」シリーズのクリス・ヘムズワースが配役され、過去作で演じてきたヒーローとは違った一面を存分に見せています。
ねとらぼでは、長年ミラー監督とタッグを組んで「マッドマックス」の世界観を作り上げてきたプロデューサーのダグ・ミッチェルにリモートでインタビュー。世界観やシリーズの舞台裏についてはもちろん、サーガ確立の立役者ながら33歳で早逝したもう1人のプロデューサー、バイロン・ケネディについても聞きました。
●意外と知らない映画プロデューサーのお仕事
映画を見ると必ず目に入る“プロデューサー”のクレジット。しかしどんな仕事をしているのかは意外に知られていません。もちろん作品やその人の特性によって負う役割は変わってくるものの、“ダグ・ミッチェルプロデューサー”の場合はどんな仕事をしているのか。率直な疑問にまず「ただのタイトル(肩書き)」と笑いながらも、「マッドマックス」シリーズのように大規模な予算を持つ映画ではダグが果たす役割は小さくないと教えてくれました。
ダグ・ミッチェルプロデューサー(以下、ダグ) 「映画を作るためクリエイティブなスキルはもちろん必要ですが、最終的には利益を得るためのビジネスです。1週間に300万ドル以上を費やし、8カ月間ではかなりの額になる。現場には1000人ものスタッフがいます。私にはどうすれば映画が完成するかだけでなく、どうすればお金を無駄にしないか、困難な場合はどうすればよいか、過去40年間にわたって学んできたスキルがあります」
ダグ 「映画製作はゲリラ戦みたいなもので、明日は何をして、今日は何を、と考える時間はありません。誰も人生で起きる出来事の全てをコントロールすることはできないし、ましてや映画セットで何が起こっているかは言うまでもありません。でもやらなくてはならない。特に危険なシーンには完璧に配慮しなくてはいけません」
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