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実写「【推しの子】」プロデューサーロングインタビュー 本編も宣伝も「余計な脚色をしない」作品に

ねとらぼ / 2025年1月31日 19時0分

井元 まだまだ現在も続いているプロジェクトです。Amazonさんと組めたことは東映の中長期ビジョンに含まれている海外展開にも合致しています。これから映画「【推しの子】-The Final Act-」は海外での公開も控えています。ドイツや台湾ではすでに上映スタートしていますし、更に50カ国以上で順次公開する予定です。海外での興行収入をあげていくためにどうすればいいかと、国際部を中心に、現地とのやりとりをしている最中ですね。

――ドラマと映画でのストーリーの構成も、チャレンジングなものだったと思います。

井元 ドラマと映画で構成した理由は選べなかったからですね。僕は本当に「【推しの子】」という作品が大好きで、プロデューサー失格かもしれませんが、「ストーリーでここを落としたくはない」ところばかりだったんですよ。「物語の重要な部分を削りたくない」からこそのこの座組であり、確かに挑戦ではありましたが、最大限にやらせていただいたと思います。

――映画の2時間ほどの尺に、原作の魅力が収まるわけがないですものね。

井元  例えば「今からガチ恋始めます」の恋愛リアリティーショーのパートは、無理やりストーリーを組み込んで、駆け足で無理やり描くよりも、少なくともドラマの1話分以上は使いたかった。Prime Videoでの配信ドラマの尺は1話50分程度という中で、「他の回は短くても、あの回は少し長くてもいい」という風に多少自由に作れたので、作り手としてありがたかったです。

――地上波放送のドラマの続きとなる映画はたくさんありますが、配信ドラマからその完結編となる映画という展開、しかも12月5日より配信開始となったドラマ第7話&第8話から数えれば、映画まで2週間ほどしかスパンがないというのも異例ですよね。

井元 新しい試みなので、宣伝チームにはかなりの負担をかけたかなとは思います。映画の前に配信でドラマを見ていただく宣伝は、今のところほとんど例がありません。配信サービスが潮流に乗ってからまだそれほど時間は経ってない中で、模索しながら一緒にやってきたので、寺嶋たち宣伝チームには本当に申し訳なかったですね。

寺嶋 まさに新しいことに挑戦したなという感じです。当然のように今までは映画単体しか宣伝する経験がなかったので、配信ドラマがあって映画が公開する、この一連のビッグプロジェクトをどのように宣伝していけばいいのかは分からないことばかりでしたし、参考になるような前例もなかったので手探り状態でした。その中でAmazonさんや井元と一緒に力を合わせて世の中の流れに合わせながら、なんとかここまでやってきたっていう感じではありますね。

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