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実写「【推しの子】」プロデューサーロングインタビュー 本編も宣伝も「余計な脚色をしない」作品に

ねとらぼ / 2025年1月31日 19時0分

井元 そうですね。都内の美容院にも付き添ったのですが、情報解禁はまだまだ先だったので、漏えいしてしまわないかドキドキしていたんですよ。

――二宮さんの解禁のタイミングは宣伝の最終盤、ドラマの7話&8話が配信された時でしたよね。

寺嶋 だからこそ、ほぼ1年に渡って情報が漏れないようにしなければならなかったんです。撮影現場でも二宮さんの名前は出さないようにしていましたし、撮影後から解禁までの情報管理も徹底的にやっていました。東映社内でも、知らない人が多かったはずです。

井元 二宮さんのご出演は本当に大きかったです。最後まで妥協せずに皆でやってきて、最後の最後に加わったものづくりの仲間だったので。「ようやくこれで完成まで行けそうだな」と思いました。二宮さんは最初にお会いした時に、カミキヒカルという役のハードルに対して、共通認識がすでにありました。「分かっていただいてる」と安心しながら、一緒に走ることができました。

寺嶋 二宮さんのお名前を聞いた瞬間からそれを宣伝としてどう活かしていくことができるかをすごく考えました。解禁するタイミングややり方によっては、作品が持つイメージが一変してしまう、間違えると全てがぐちゃぐちゃになってしまうのではないかという危機感もありました。いつ、どのように解禁するのがベストなんだろうと考え続け、結果的に理想的な解禁ができたと思いますし、宣伝全体の中での終盤の大きな勢いをつけることができました

――実際に映画本編での二宮さんのカミキヒカルのサイコパス性、それ以外の複雑な印象をも持たせた演技は素晴らしかったです。

●「実写では勝ち目がなさそう」と思ったシーンを削ったことも

――出来上がった実写ドラマと映画を観た人からのうれしい声、また手厳しくも納得できた意見などがあれば、ぜひお聞かせください。

寺嶋 作品をおもしろがって頂いている感想はもちろんのこと、「スタッフがリスペクトと愛情を持って制作している」というような声を聞いたときはうれしかったですね。一方で、やはり作り手がこう思っていたとしても、受け手にはそうは思ってもらえない部分もあるんだなと感じたこともあります。どうしたら制作者たちの思いを伝えられるか、どのように正しく伝えていくかは、これからも考えていかなければならないですね。

井元 楽しんでいただけてる反応が届いてくることがシンプルに嬉しかったですね。

また、批判的というより「このシーンが実写ではなかったのが残念」という意見に、「その気持ち分かるよ!」と感じることも多々ありました(笑)。原作やアニメで印象的なシーンを、そのまま実写でやるのは難しいと判断して、泣く泣く削ったところもあります。そんなこともあって、劇中に「双子が『我はアマテラスの化身」とか言い出すシーン、結構好きだったんだけどな」というメタフィクション的なセリフを入れたりしています。

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