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実写「【推しの子】」プロデューサーロングインタビュー 本編も宣伝も「余計な脚色をしない」作品に

ねとらぼ / 2025年1月31日 19時0分

―― 他にも、その場面では「乳児が急に踊り出すなんてもっての外だ」「CG使っても難しそう」といったように、「ここはこの事情で実写化をやめたんだな」とメタ的に納得できるセリフがありましたね。

井元 赤坂先生に脚本のチェックをしてもらっている際に、そういう「メタ的な表現をぜひやりましょう」と面白がってくださって、脚本の北川亜矢子さんと相談した上で、あのような表現になりました。皆さんの感想を読むとそこを笑って楽しんでいただいている方も多くてうれしかったです。

●宣伝においても「余計な脚色をしない」ことを大切にした

――映画公開後に赤坂アカさんと横槍メンゴさんのコメントが公開され、WEBサイト「Behind The Scene」でスタッフのインタビューが掲載されるなど、送り手側の言葉を届けようとしていたことは伝わりました。

寺嶋 そうですね。最初に言ったように、本作に関わっている方々の思いを丁寧に伝えたいと思ったんです。そして、本作にとってやはり先生方が最終的にどのように思って頂けたのかがとても大切なことだと思っていました。あとは「余計な脚色をしない」ということも大切にしてましたね。

――本編でも、改変をしたとしても、それは原作ファンの期待を大きく裏切るものではなく、必然性のあるものだと強く思えましたが、宣伝においてもそうした思いがあったのですね。

寺嶋 宣伝において、大げさに言ったり、脚色をしすぎたりすると伝えたいことがきちんと伝わらなくなってしまったり、正しく伝わらなくなってしまうことがあるんですよね。とくに本作はより批判されやすい状況でもあるし、その小さなミスが作品全体のイメージダウンつながってしまうので今まで以上に宣伝の中で使う言葉や伝え方には細心の注意を払うようにしていました。

また、宣伝の中で原作リスペクトや愛情を伝えることが「押し付け」にならないようにと意識はしていました。「Behind The Scene」のページはただ公開している、という提示の仕方にしていました。

――確かにそうですよね。受け手にとっての作り手の声は、作品そのものからは切り離しているか、そもそも考えない方も多いと思います。

寺嶋 そうですよね。でも、実写化に興味を持ってくださった方が、「Behind The Scene」のサイトに訪れて、「こういう思いで作ってるんだ」と知って頂くことは大事だとも考えていますし、作品としてとても重要だと思っています。

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