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「M3 MacBook Air」は衝撃的なファンレスモバイル Windowsの世界よりも2歩先を進んでいる

ITmedia PC USER / 2024年4月5日 17時28分

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M3を搭載した最新の13インチMacBook Airはファンレス仕様であることも魅力の1つ。その実力を検証した

 M3チップを搭載した新しいMacBook Airが登場した。ラインアップは13インチ(13.6型)、15インチ(15.3型)の2つだが、今回は携帯性に優れた13インチモデルを試す。筆者がMacをテストするのは3年ぶりだが、3世代目となるApple Siliconの進化や実力が気になるところだ。早速レビューしよう。

●薄さが際立つスタイルに感心

 ボディー回りのデザインはM2 MacBook Airを継承している。薄さが際立つスタイル、表面仕上げの美しさは、さすがはAppleのMacといったところ。近年はMacを意識してビジュアルに力を入れたノートPCが増えてきているが、今もその存在感は抜群だ。

 素材は再生アルミニウムで、マグネットや基板のハンダも含めたシステム全体の再生素材の割合は50%と、先代よりも10%ほど増えている。

●35WのACアダプターが示唆する段違いの電力効率

 標準で付属するACアダプターの出力仕様は35W(8コアモデルは30W)だ。IntelやAMDの主力CPUを搭載したWindowsのノートPCでは最低でも45W、同等性能となると、最低でも90Wクラスになるので、ちょっとした衝撃だ。

 サイズも小さく、重量も約162gしかない。なお、本体の充電端子はMagSafe 3で、接点となるマグネットは絶妙で心地よい強度に調整されている。

 バッテリー容量は公称値が52.6Whとなっている。ただ、システム情報表示ツールで確認すると約60Wh(4560mAh)だった。公称のバッテリー駆動時間については、約18時間の動画再生(Apple TVムービー)、約15時間のワイヤレスインターネットアクセスが可能という記述がある。

 今回は、画面の輝度50%にして、Wi-Fi 6経由でインターネットに常時接続、Bluetoothマウスも接続した環境でYouTubeの動画を再生し続けたところ、6時間経過後のバッテリー残量は65%を示していた。このまま同じペースでいくと残り5%まで16時間動作できることになる。公称値を裏付ける結果だ。

●TSMC 3nm採用のApple M3をファンレス運用

 前述した通り、システムの中核となるSoC(System On Chip)はApple M3チップを搭載する。M3チップでは、ハードウェアレイトレーシングアクセラレーターの統合やAV1のハードウェアデコードに対応するなど、GPUコアの強化が目立つが、CPUコアやNeural Engineも先代から順当に高速化されている。

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