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バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】

ITmedia PC USER / 2024年4月23日 16時24分

 そこまでして早期に発売することにこだわったのはなぜなのか。下村洋平氏(コンシューマーマーケティング部 BBSマーケティング課 次長)はこう語る。

 「Wi-Fi 7」というキーワードは、かなり早い段階から一般に認知されるようになっていましたので、我々としても早く販売したいという思いやプレッシャーはもちろんありました。一方で、この先の数年間で主流になっていく規格の“始まり”でもありますから、中途半端なものに仕上げてはいけない面もあります。 迅速なリリースを意識しつつも、安心して使ってもらえる品質の製品に仕上げることにもこだわりました。実際のところは、我々の納得のいく製品をお届けするために、ユーザーの皆様をお待たせしてしまったくらいかもしれません。

 WXR18000BE10Pは、Wi-Fi 6E対応ルーターのフラグシップモデル「WXR-11000XE12」の事実上の後継でもある。なぜ、初めてのWi-Fi 7対応ルーターをフラグシップモデルとしてリリースしたのだろうか。

●Wi-Fi 7をフラグシップモデルから投入した理由は?

 過去の製品展開を振り返ると、バッファローがWi-Fi 6E対応ルーターの“初号機”として出したのは、「Wi-Fi Easy Mesh」対応のミドルレンジモデルだった。

 今回、Wi-Fi 7対応ルーターの第1弾として、フラグシップモデルを投入したのはなぜなのか。下村氏に尋ねるとこう答えた。

 Wi-Fi 6Eの際に、あえてメッシュ対応Wi-Fiルーターと、そのセット品を先にリリースしたのは、6GHz帯の無線LANに端末するクライアント機器(端末)がすぐには出てこないだろうという状況を踏まえた判断でした。Wi-Fiルーター間のバックホール通信で6GHz帯を生かしてもらおうと思ったわけです。 一方、今回のWi-Fi 7ではやはり「最大通信速度46Gbps」というポテンシャルに期待してフラグシップモデルを求めるお客さまが最も多いだろうと考え、その期待に応えられる製品から投入いたしました。

 なお、同氏は「Wi-Fi 6E対応モデルには、6GHz帯が使えるメリットがある」ともし、今後もメインストリームモデルを中心にWi-Fi 6E対応モデルを継続展開する可能性を示唆した。

●Wi-Fi 7のメリットを生かすための仕様変更も

 バッファローは、Wi-Fi 7対応端末は比較的早期にリリースされると予想しているという。そのメリットを生かすべく、WXR18000BE10Pは従来の同社製ルーターから変更された仕様がある。

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