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「Interop Tokyo 2024」で各社の最新テクノロジーとソリューションを見てきた!

ITmedia PC USER / 2024年6月17日 14時0分

 そこで、46TBから122TBの持ち運べるエッジストレージのLyve Mobileが役に立つ。大容量データを持ち運ぶとなると、心配になるのが物理的破損とデータ漏えいだが、このストレージデバイスは3mの高さから落としても壊れることがないという。

 また、データ漏えいに関しても契約時に日本シーゲイトが発行したトークンを適用したPCと接続しないと、データを見ることができないなど不安がない。

 持ち運び時には、振動に強いGPSカードの仕込まれたキャリーケースを利用する。万が一の紛失や盗難でも、位置情報が分かるので安心だ。

 返却時には、専用アプリでデータを完全に消去する。「我々のような“中の人間”でも、消去したデータを復元できない」と担当者は語る。戻ってきたストレージには、さらにクリーニングを実行して次に備えるという。

 アニメ制作会社や、映像製作会社などからの引き合いが増えているとのことだ。

●製造業の“どこでもワーク”を実現 レノボ・ジャパン

 レノボブースでは、エンタープライズ仕様のハイエンドVRデバイス「ThinkReality VRX」などの展示が行われていた。

 ThinkReality VRXはエンタープライズ向けのヘッドセットで、4つのカメラによる6DoFトラッキング、デュアル・フルカラーパススルーカメラを備える。パススルーカメラは遅延がほとんど見られず、体験した人の中には「本当は、どこか見るための穴が空いているんじゃないの?」と言う人がいるほどだ。デモ動画では、ThinkReality VRXを装着した状態で卓球を楽しむ二人組の様子が流され、遅延なく見えているのだということがよく分かった。

 ThinkReality VRXは工場などでの技術トレーニング、接客や安全教育などの業務トレーニング、オンラインミーティングをよりリアルにするコラボレーションなどで利用されている。特に自動車メーカーなどの製造業では、新車を設計してマテリアルとしてのボディーを1台作るだけで相当なコストがかかる。

 しかしThinkReality VRXを利用すれば、どの角度でどのように見えるのか、座席に座ったときに車外はどこまで見えるのかなどを設計データだけでチェックできる。もちろん、最終的には実際に見本を作るのだが、そこへ至るまでのコストを抑えられる。

 製造業といえば、3D CADなどで作業する際に高性能なワークステーションが必要だ。しかし性能に比例して価格も高く、デスクトップタイプだと自宅にも置くこともままならない。そのため、コロナ禍にあってもワークステーションのあるオフィスに出社しないといけないという状況が生じていた。

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