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WWDC24で見えたAppleのもくろむ未来 “5+1”の視点で読み解く

ITmedia PC USER / 2024年6月20日 13時0分

 WWDCでは毎年、その年の秋以降に一斉リリースとなる各Apple製品の最新OSの仕様が主なテーマとなるが、それに加えて新製品のハードウェアだったり、目玉となる新技術だったりが発表されることも多い。23年は「Apple Vision Pro」がその目玉で、24年は新OSに統合されるAI技術「Apple Intelligence」がそれに当たる。

 ただ、Apple Intelligenceについては。既に記事を書いたので、本稿では主要OSの変化のトレンドを見ていこう。

●WWDC24を読み解く5つの視点

 WWDCでは毎年、最新OSがテーマの中心となる。24年秋に登場する新OSは「iOS 18」「iPadOS 18」「tvOS 18」「watchOS 11」「macOS Sequoia(セコイア)」、そして「visionOS 2」となるが、加えてAirPodsの新機能も発表された。

 個々のOSの新機能は膨大であるし、今すぐには使えない。ここで紹介するよりも今秋に新OSがリリースされてからがいいだろう。そこで本稿では、筆者が発表全体を眺めて読み解いた5つのトレンドを軸に解説したい。

1. 新ジェスチャー操作

2. 知性を持ったメモ

3. パーソナライゼーション

4. プライバシーとセキュリティ

5. OS間連携

 この5つに当てはまらない機能は是非、Appleの公式Webサイトか、日本語字幕もあるWWDCのセッションビデオを見てほしい。

●デジタル時代の新しい所作“新ジェスチャー操作”

 まずは「新ジェスチャー操作」について掘り下げよう。操作方法を1個加えることは、OSを使う上で覚えることが1つ増えるということであり、初心者にとって「難しさ」のレベルが上がることになる。それだけにAppleは新しい操作方法を加えることには常に慎重だった。

 より多くの人が恩恵を受けそうなのは「AirPods Pro」(第2世代以降)の新ジェスチャーだ。AirPods ProをiPhoneにつないでいると、メッセージなどを受信した際に「○○さんからメッセージが届きました。読み上げますか?」といったことをSiriが尋ねてくる。

 ただ、聞かれたタイミングでエレベーターや静かな電車に乗っていることもあり、声が出せるとは限らない。そこで首を縦に振れば「イエス」、横に振れば「ノー」と、Siriに身振りで返信できるようになった。

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