開発者だからこその世界最軽量へのこだわり――退任した富士通クライアントコンピューティング 齋藤邦彰会長の歩みを振り返る
ITmedia PC USER / 2024年7月1日 17時0分
齋藤氏は、ふくまろに2つの役割を持たせた。
PCの利用促進
1つはPCそのものの利用を促進することだ。齋藤氏は「PCは何でもできるが、その使い方が変わらないため、特定の用途や一部のアプリしか使われなかったり、場合によっては何もできなかったりというケースもある。PCを利用するときに、画面表示や音声によってアシストしてくれるのが、ふくまろの役目」と語る。より幅広い層にPCの利用を広げるためのツールに位置づけているわけだ。
2021年からは、ふくまろの機能によって、高齢者を始めとする“デジタルが苦手な人”をサポートするサービス「ふくまろおしえて」を開始した。
「高齢者にとっても、オンラインが使えるか使えないかで、生活が大きく変わってしまう時代が訪れた。しかし、『PCは難しく、今から覚えるのは無理だ』という声があるのも事実。こうした“難しい”という敷居を、ふくまろによって取り払いたい」と齋藤氏はサービスの狙いを説明する。
もう1人の家族
ふくまろのもう1つの役割は「もう1人の家族」という用途だ。齋藤氏は「PCの利用をサポートしたり、新たな機能を簡単に使えるようにしたりといった『機能的価値』だけでなく、ふくまろが持つキャラクター性によって、愛着や癒しによる『情緒的価値』も提供できる」とする。
実際に使ってみると分かるが、ふくまろのパーソナライズ機能は、順次強化されている。家族を見分けて名前で呼んだり、好みを覚えて会話したりすることができるようになっている。PCをより身近に感じてもらうための仕掛けが用意されている。
齋藤氏は「ふくまろは、これからも進化を続ける。将来的には、より高い専門知識を持ったり、もっと生活に寄り添ったりといったことができるかもしれない」と語る。
FCCLは「人に寄り添ったコンピューティング社会をリードしていく」ことを経営の柱に据えてきた。それを体現する重要な役割を担うのが、ふくまろなのだ。
この取り組みは“長期戦”になることが想定される。だが、AIアシスタントである「ふくまろ」の存在は、人に寄り添うために重要だと齋藤氏は捉えている。
●富士通ブランドPCの特徴は「匠」「疾風」
齋藤氏に「富士通ブランドのPCの特徴は何か?」と聞くと、必ず返ってきた言葉が「匠(たくみ)」と「疾風(はやて)」だった。同氏がパーソナルシステム事業部長だった2005年頃から使い始めた言葉で、かれこれ20年近く使っていることになる。
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